楽天・田中将、復活へ手応え「リハビリ登板はもうないんじゃないか」
(4日、プロ野球イースタン・リーグ 東北楽天ゴールデンイーグルス3―6横浜DeNAベイスターズ)
右ひじの手術から1軍復帰をめざしている東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大が、2軍のDeNA戦(神奈川・横須賀)に先発した。
目安としていた100球を超えた六回途中まで投げ、8安打、7奪三振、3四球で2失点。「リハビリ登板がどうとかっていうのは、もう別にないんじゃないかな。体の感じ、投球フォームのフィーリングはぐんと上がってきている」。手応えを語る口ぶりはよどみなかった。
8月7日に実戦復帰してから、この日で4試合目。立ち上がりは先頭の度会隆輝に右前安打を打たれたのをきっかけに計3安打で1点を失った。三回はヤンキース時代にチームメートだったフォードに追い込んでから浮いた変化球を右翼席に放り込まれた。
それでも、最速146キロの真っすぐを見せ球に、ストライクゾーンをうまく使って粘った。75球を投げた前回登板のヤクルト戦から中10日。この日は102球だった。
「ストレスなく抑えられたイニングは少なかったですけど、何とかしのぎながらっていうところで、100球をクリアできた。そういうステップとしては良かった」
登板するたび、求める内容の質を上げている。見守った久保裕也2軍投手コーチは「順調に段階を踏んでいる。全体的に出力はもうちょっと上がるでしょうし、変化球の精度だったり、投げミスのところだったり。そこを次にしっかり修正できれば、もう一つステップが上がるのかな」と評価した。
日米通算200勝まで残り3勝としている。レギュラーシーズンは終盤にさしかかった。チームは目下、4位。逆転でのAクラス入りへ、35歳右腕は「(1軍を)目指してもちろん投げているんで、1軍に呼んでもらえるよう、自分のできることをしっかりとやって、準備して、というところです」。
言葉にも力がこもってきた。(笠井正基)
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