大阪高検トップ、中村検事長が着任会見「適正な取り調べ、指導する」

戸田和敬
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 大阪高検トップの検事長に着任した中村孝氏(62)が6日に記者会見した。「管内の地検の仕事を精いっぱいサポートし、国民から信頼を得られるよう努めたい」と抱負を語った。

 中村氏は「近年、否認する容疑者が多い」とし、職員には「否認に強い検察」「否認に負けない検察」をスローガンに掲げたという。「客観証拠を精査し、きちんと処理していきたい」と話した。

 また大阪地検特捜部の検事が取り調べで「検察なめんな」などと怒鳴り特別公務員暴行陵虐罪で刑事裁判に付されたことについては、「非常に重く受け止めている」と回答した。適正な取り調べだったと言えるかは「公判への影響が生じても困るので差し控えたい」としつつ、各地検での訓示や座談会、幹部との会議などを通じて「適正な取り調べを徹底するよう繰り返し指導したい」と話した。

 就任は前任の上冨敏伸氏の急逝に伴うもので、8月30日付。福岡県出身で九州大法学部卒。1990年に任官し、名古屋地検特捜部長や最高検刑事部長、仙台高検検事長などを務めた。大阪高検管内での勤務は初めて。(戸田和敬)

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この記事を書いた人
戸田和敬
大阪社会部|司法担当
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移民問題、事件・裁判
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    明石順平
    (弁護士・ブラック企業被害対策弁護団)
    2024年9月7日17時12分 投稿
    【視点】

    「否認に強い検察」「否認に負けない検察」。これは、「被疑者は本当はやっているのに否認している」という思い込みが前提にあるように見える。 最低最悪のスローガンである。 「被疑者は本当はやっているのに否認している」という思い込みが数多の冤罪

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    江川紹子
    (ジャーナリスト・神奈川大学特任教授)
    2024年9月7日18時11分 投稿
    【視点】

     「否認に強い検察」「否認に負けない検察」というスローガンに驚きです。  要するに、検察の見立てを真実とみなし、被疑者や参考人が否定しても、それを打ち負かして有罪に持ち込める検察を目指しているわけですよね。こういう姿勢が、村木厚子さんの事件

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