デコトラとも違う、最近みかける「ご当地トラック」だれが何のために

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山本精作
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 観光地や農産物、催しをまとった「ご当地トラック」が全国各地を走っている。ドライバーの個性が際立つデコレーショントラックとはひと味違う。だれが、何のために。

 運転席側には葛飾北斎の「富嶽三十六景」、助手席側には富士山の写真。昔ながらの銭湯のような装飾をしかけているのは、ふもとの静岡県富士市だ。

 高速道路のサービスエリアや交差点の信号待ちでとまっていると、若者がスマホで撮影したり、お年寄りが合掌したり。「地元運送会社のトラックは全国各地を走っていて、街の魅力を広く発信できる」と富士市の担当者は話す。

 現在走っている「富士山トラック」は地元の運送会社など13社の合計17台。1台あたり数十万円の装飾費は市が支出しているが、運送会社に広告費などは出していない。

 無償で協力する運送会社のメリットは何か。

 船村興産倉庫(富士市)の舩…

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この記事を書いた人
山本精作
経済部|素材産業担当
専門・関心分野
人口問題、地域経済、エネルギー、農業、鉄道