能登地震で被災のブルーベリー農園、収穫手伝いに食品メーカーも
石川県能登町でブルーベリーを栽培する「ひらみゆき農園」で11日、摘み取り作業があり、健康食品メーカー「わかさ生活」(京都市)の社員が応援にかけつけた。
元日の能登半島地震で被害を受けた能登町は、北陸最大のブルーベリー産地だ。町によると、栽培する農家は90軒という。
ひらみゆき農園はその一つで、地震で農園の一部が崩落し、ブルーベリーの木約1200本のうち約100本を失った。観光用の農園にも亀裂が入り、6月下旬から8月上旬までの摘み取り体験も例年の半分以下の300人に満たなかった。
一方、同社は、北欧産ブルーベリーを扱った主力商品「ブルーベリーアイ」を手がける。元日の地震を受け、能登町など能登半島の自治体に計5千万円の義援金も贈った。
さらに、同町産のブルーベリー商品も今後、販売する予定で、「能登町で何か支援はできないか」と社内で検討し、摘み取りの手伝いが実現したという。
この日、同園の摘み取りに訪れたのは社員3人。営業の根本萌華さん(22)は、「手が回らないところを支援させていただき、力になりたい」と話し、同園代表の平美由記さん(46)は、「同じブルーベリーを扱う会社と販売の仕方も話せて勉強になった」と話した。(小崎瑶太)