逆襲の「虎」か、世界一の「力」か――。芝野虎丸名人(24)に一力遼棋聖(27)が挑戦している第49期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第3局は18日、三重県鳥羽市の旅館「戸田家」で前日から打ち継がれ、2日目が始まった。
第1、2局は一力の連勝。3連覇を目指す名人が反撃を開始するか、初の名人位を狙う挑戦者が残り1勝と迫るか。
持ち時間は各8時間。1日目は挑戦者が序盤から陣地を稼ぎ、名人が模様を張って対抗する展開に。主導権を掌握した白番の名人が98手目を封じた。
18日午前9時に封じ手が開封され、同日夜までに終局する見込みだ。立会人は羽根直樹九段、新聞解説は伊田篤史九段、YouTube解説は下島陽平八段。朝日新聞デジタルでは七番勝負の模様をタイムラインで徹底詳報する。
終局後
挑戦者唯一のチャンス
詳細は後日の研究を待たなければならないが、劣勢から驚異の粘りを見せた挑戦者の唯一のチャンスと見られる場面が図だ。
挑戦者は陣地の囲い合いでリ…