深圳の事件「怒り感じる」 日本人男児死亡、在日中国人らが追悼集会

黒田早織
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 中国南部・広東省深圳市で日本人の男児が男に刺されて死亡した事件を受けて、東京都新宿区で19日夜、在日中国人の有志の呼びかけによる追悼集会が開かれた。

 雑居ビルの一室には、50人以上の中国人が集まった。献花台が設けられ、1分間の黙禱(もくとう)を捧げた。SNSで開催を呼びかけた発起人の男性(38)は、「無辜(むこ)の命が奪われた悲しみと、何もできない悔しさ、怒りを感じている」などと話した。

 X(旧ツイッター)には、「私たちは深い悲しみとショックを感じており(中略)加害者を激しく非難する」とする「一部の在日中国人による共同声明」が投稿された。文案を作成した1人で弁護士の李金星さん(51)も集会に参加。声明には100人以上の署名が集まっているという。「本当に悲痛な事件。子供を追悼すると共に、この場を借りて全ての中国人が加害者のようではない、と日本の皆さんに伝えたかった」と投稿の理由を述べた。(黒田早織)

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この記事を書いた人
黒田早織
ネットワーク報道本部|東京駐在
専門・関心分野
司法、在日外国人、ジェンダー