(日曜に想う)福沢諭吉が陥った、偏見の罠 記者・有田哲文

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 福沢諭吉は、武士の血筋を重んじていた。そう言うと、驚かれる方もいるだろう。福沢といえば「天は人の上に人を造らず」、すなわち人間の平等を訴えた人ではないのかと。しかし福沢の著書「時事小言」を読むと、「士族の生活」を保護し、その「血統」を保存すべきだとはっきり書いている。

 明治になると武士の身分はな…

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