1969年、兵庫県西宮市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(政治学)。専門は危機管理学、リスク・コミュニケーション、テロ対策、インテリジェンス、災害対策など。内閣官房等で防災、国民保護、テロ対策、新型インフルエンザ等に関する委員を歴任。元コロンビア大学戦争と平和研究所客員研究員。著書に『リスクコミュニケーション~多様化する危機を乗り越える』(平凡社新書)、『リスク・コミュニケーションとメディア』(北樹出版)、『テロとインテリジェンス~覇権国家アメリカのジレンマ』(慶應義塾大学出版会)、『大震災とメディア~東日本大震災の教訓』(北樹出版)など多数。
飛行距離をさらに伸ばしアメリカ本土を標的とした長距離弾道ミサイルの技術力を世界に見せつける発射。ICBM大陸間弾道ミサイルの技術力を確かにする技術開発のための実質的な発射実験であると同時に、アメリカ大統領選挙に向けたメッセージとアピールでも
朝日新聞だからこそ「日本人」や「現代日本人」というカテゴリーの使用にもっと意識的であるべきではないでしょうか。半島や大陸からの渡来人系と縄文人系の混血により誕生というのは、医学的に現代の日本人のマジョリティにとって正しいかもしれませんが、しかしネイティブ・ジャパニーズたる現代の縄文人系の末裔にとっては、この論理、表現から外されており、必ずしもあてはまらない、正しくないかもしれません。封建的だった江戸時代まで、中央集権的近代化を目指した明治以降、普遍的戦後民主主義に覆われた戦後日本、すべてにおいてこの日本における縄文人系の末裔は抑圧され、見捨てられてきました。ダイバーシティ、多文化共生の時代に、この視点を取り戻すことが、「日本」社会に必要なのではないでしょうか。
中国政府の目的は、台湾市民に対して、軍事演習を繰り返すことで軍事的プレッシャーを与え、恐怖を感じさせることで、台湾「独立派」とみなしている現政権から、台湾市民の支持を引き離し、台湾に親中派の政権を誕生させ、軍事作戦なしに政治的に台湾を併合す
韓国軍はその事実を否定しているが、北朝鮮は韓国軍が無人機を平壌上空に飛行させビラをまいたと主張しており、その事実は不明であるがフェイクであったとしても、こうしてエスカレーションの階段は上昇していく。北朝鮮軍が境界線付近の砲兵部隊に対し射撃待
自民党は危機モードにシフトした。自民党は以前から解党的危機に直面したとき、自民党を「ぶっ壊す」「洗い直す」という党内改革派、少数派議員が、世論や党員の人気を背景に主導権を握り、選挙で大勝して高支持率を維持して、自民党を蘇生させてきた。これが
立憲民主党代表に野田元首相が復帰という意思決定の背後には二つの大きな要因がある。一つは次の総選挙が政権交代の最大のチャンスであり、その総選挙で勝ち、政権交代を実現させることが可能な代表が求められたという点である。タイミングと切迫性という要因
自然災害で停電や通信途絶が発生して、携帯電話やネットが使えなくなり、被災地の住民が現地から救助要請など情報発信できなくなることにより、初動において自治体や政府の情報収集や救助活動が遅れる現象は、大地震だけでなく、今回のような大雨、ゲリラ豪雨
避難所や仮設住宅がハザードマップ上で浸水想定区域に建てられ、水害で浸水被害を受けることは、これまでも西日本豪雨水害や東日本豪雨水害で繰り返されてきた。なぜそんなことが起きるのか? それは避難所が地域の事情により、小学校や公民館に自動的に設定
近年の気候変動と大雨のゲリラ豪雨化により、短時間での被害発生に、気象情報と災害警報、避難指示の発表が住民の対応行動に間に合わなくなっている状況を改善せねばならない。特に夜間、深夜、明け方のゲリラ豪雨には、就寝中の住民には全く対応できず、事前
数か月から1年をかけて訓練されやっと育ったウクライナ人兵士のF-16戦闘機パイロットの命をウクライナ軍は失った。F-16戦闘機がウクライナ軍に何機供与され配備されたのかは、機密情報として公開されていない。一部メディアでは6機とするものもあっ
燃料デブリの取り出しが、極めて危険で困難な作業であるからこそ、予定の期間を大幅に遅れながらも慎重に進めてきたことは理解できるが、その結果のデブリ取り出し実行中に、このような作業手順ミスという極めて単純なヒューマンエラーを引き起こすという事態
総合知という概念が生まれる前から松岡正剛氏が営んできたのは、インターネット以前から情報社会といわれた世界全体の知のエピステーメをデザインする、編集することで近代人の認識、言論の活動の在り方を変えるという活動だったと言える。 これまでの日本人
フランスはかつて統治されたナチスドイツと戦うレジスタンスが鉄道破壊を作戦として多用しており、このような攻撃は決して珍しい現象ではない。 また、戦後の日本でも左翼ゲリラによる破壊行為には、こうした交通機関ライフラインとしての鉄道破壊が採用され
壮大な競技場内で演出を施したオリンピック開会式を始めたのはナチスドイツのベルリン五輪であり、そのナチスから蹂躙されたフランスが負の遺産でもあるナチス的五輪開会式を破壊して、競技場から街に出て、セーヌ川や市街地で開かれた五輪開会式をデザインし
容疑者とトランプ前大統領との距離、約130m前後なら、プロのスナイパーなら容易に標的を仕留められる距離である。だからこそ、演説会場からこの距離にある容疑者がいた屋根上は、要人の警護隊、地元警察の連携で事前に確認され、封鎖されなくてはならなか
20歳容疑者がホームグロウンのローンオフェンダーであることは間違いなさそうだ。これは現代のテロリズムの特徴であり、共通点として見い出されている。そしてホームグロウンでローンオフェンダーによるテロは成功しやすい。 なぜ事前に警察の監視対象とな
これはアメリカの歴史を変える銃弾であり、アメリカの歴史を変える事件となるかもしれない。そして、警護に守られながらも立ち上がり、耳から血を流しながらも右手を高く突き上げる大統領候補の背景にはアメリカ国旗、ここまで完璧な構図の写真が、この事件の
JICAの慰霊式典、ダッカの襲撃事件で犠牲になられた日本人犠牲者7人のご冥福を改めてお祈りします。 イスラム国(IS)に忠誠を誓う若者グループが銃で武装して外国人が集まるレストランを銃撃した無差別テロ事件であり、武装したグループによるホーム
かつてここまで酷い内容の米大統領選討論会があっただろうか? 有名な1960年大統領選のケネディ対ニクソンによる初のテレビ討論会以降、このテレビ討論会は大統領選の行方に大きな影響を与えてきた。 確かにこれまでも選挙戦におけるネガティブキャンペ
都道府県自治体、市町村自治体ともに防災部局、危機管理部局には圧倒的に男性ばかりで、女性職員が少ないことは以前から指摘されてきたが、それが内閣府の実態調査で明らかになった形だ。私自身の経験にも合致している。 それは自治体だけの問題ではなく、企