民主党大会は、それは盛り上がりました。会場内を熱狂が支配していたことは間違いがありません。人々のための大統領になる、トランプ再選を許さない、そのメッセージは明確でした。問題は会場の外にどこまでこの熱狂が通じるのか。とりわけ、今必要な、接戦州

重要な指摘で、岸田政権による安保政策の変化は安倍政権をある意味で超えています。安倍政権は外交ではFOIP構想、安保では集団的自衛権の行使容認に道を開いたことが目立ちますが、岸田政権は安保3文書に書かれたような具体的な取り組みを行いました。防

記事にあるように、大統領選はトランプ氏銃撃事件、バイデン氏退場などはありましたが、一旦「リセット」され、選挙の構図は概ねそれまでと変わらない状況になりました。今週に民主党副大統領候補が発表され、今月中旬の民主党大会まで勢いが出てくると思いま

これでカマラ・ハリス氏を支える民主党の体制はほぼ仕上がったとみて良いと思います。 副大統領選びが残りますが、激戦州対策、ハリス氏の属性を補う観点から早晩決まるでしょう。 ハリス氏は副大統領としての実績に欠けるとか、周囲のスタッフとの軋轢が

後任指名がされたとはいえ、ペロシ元下院議長らはミニ予備選の実施を示唆しており、まだハリス氏で決定というわけではありません。それでも、バイデン・ハリスの組み合わせで集められた選挙資金の引継ぎ、アフリカ系議員の支持獲得を考えれば、他の候補は難し

1時間半の演説は聴いていても長かったのですが、同時にトランプ前大統領が気力体力に満ちあふれていることを示しているかのようでした。 演説冒頭は、銃撃事件について語り、亡くなった聴衆への配慮、黙祷と、しんみりとした入り方でした。 ただ途中か

共和党大会（ウィスコンシン州）を直前に控え、同じく選挙の鍵を握るペンシルベニア州での遊説中での凶行です。すでに容疑者1名、観客1名が死亡しています。 暴力で民主主義を破壊するような行為は強く批判されなければなりません。アメリカの代表的な政

記事見出しだとバイデン氏の主張が目立ちますが、実際には現地時間7月5日金曜日に行われたＡＢＣインタビューは、討論会後の悪い流れを断ち切るどころか、健康不安を決定づける印象を残しました。 20分強のノーカットで放送された映像を直接確認しても

今日の討論会はバイデンの敗北と表現して良いものでした。開始10分程度で言いよどむ場面があり、その後も全く取り戻すことができず、全体的にバイデンの弱々しさを印象づけたところがあります。 両者の主張は、正直なところ有権者の多くはすでに知ってい

今日の討論会はバイデンの敗北と表現して良いものでした。開始10分程度で言いよどむ場面があり、その後も全く取り戻すことができず、全体的にバイデンの弱々しさを印象づけたところがあります。 両者の主張は、正直なところ有権者の多くはすでに知ってい

現時点で分かっている限り（包括的戦略パートナーシップ条約本文が見れていない条件下で）、ロシア側のプーチンや政府高官の説明では、一方が攻撃を受けた場合の「相互支援」が記載されている模様です。ただ、それはかつての条約第二条にあった、いわゆる自動

「公的な私文書」をどうするか。素晴らしい着眼点を持った特集です。私は大学院生からキャリアの序盤にあたる時期、山本さん（文中の山本正氏）のスタッフとして仕えておりましたので、彼の活動が戦後日本政治外交を記していくうえで、どれほど重要なのかよく

ソウルに長期滞在していたとき、韓国の専門家から何度も、露朝関係をはじめとする権威主義諸国の関係の強まりをどう考えるか、問われました。なぜならそれは韓国にとっては死活問題であり、そして近年明らかにウクライナ戦争後の新しい文脈の中で目立って強化

最近、米中対話が活発です。気候変動、AI、そしてこの記事の実務協議と記事も続いています。こうした流れは昨年６月のブリンケン国務長官訪中、サンフランシスコ米中首脳会談（１１月）のなかにあります。 他方で、バイデン政権は一貫して経済規制を緩め

この記事もそうですが、奥寺さんによる台湾関連の記事、必見です。というのも、米中対立のなかで翻弄される、台湾はじめアメリカ、中国以外の存在を主語にした記事が今、とても重要だと思えるからです。日本にとって大きなヒントがそこにあると思うからです。

一つのアメリカ人の考えをもって、総理演説が日本の際限のない軍事コミットメントを示しているような解釈があたかも主流説のように扱うことはできません。ウクライナに対しては資金提供の話をしているだけであり、中東に関しては共同声明にあった内容（パレス

今回の首相訪米は通常の日米首脳会談と異なり、5年に一度、見方によっては10年に一度の大きな結果を残すものになると思います（特に首相を持ち上げているわけではなく、日米関係の節目に重なっているという、国際政治の現象としての評価です）。 201

ISEASは東南アジア研究所とも呼ばれ、代表的な研究機関の1つです。 日本が信頼されている、という結果は喜ぶべきものです。もちろん、別の調査では日本よりも中国が信頼される結果が出るときもありますので、常に日本がトップだ、という分けではなく、

記事の見立てに概ね賛成で、米大統領選まで米中ともに、関係を一定程度安定させておくことに利益を見いだしており、その意味では（想定外の事態の発生を除けば）当面静かな関係が保たれるでしょう。5月の台湾総統就任式も、そこまで大きな不確実性とは現時点

横浜ノース・ドックへの米陸軍部隊の運用開始は目立たないかも知れませんが、立場にかかわらず注目して欲しい動きです。この記事はそれぞれの立場を紹介しているので一読に値します。 ノース・ドックは写真と地図でも分かるように、みなとみらいの対岸にあ