大統領職を狙う人物がネット上のデマに基づき、移民への憎悪を煽る。この発言は陣営関係者内でも致命的な失言として受け止められているという。多くの国民もそう感じただろう。 もっとも「移民が住民のペットを食べている」という発言に反対する人は、「だ
峰なゆかさんの漫画は「アラサーちゃん」から大好きで、思い出すと何度も読み返す漫画のひとつです。 「AV女優ちゃん」ももちろん全巻持っていて、こちらも読み返すたびに、様々な気づきがあります。このインタビューに出ていないですが、サイン会で障害を持つ男性がAV女優をさらに卑下すること、そして障害を持つ女性がそれを隠してAVに出演していること、また見た目の悪い女性がAVに出演する映像を見た女性たちが笑う、というエピソードがあります。自分よりさらに弱い(とみなした存在)を攻撃する、またAV業界でも排除される存在がいることを描いたこの作品は、私たちは自分より下の存在をつくり、その下とみなした存在を攻撃することで、安心を得ようとすること、その結果加害に自覚的であれ無自覚であれ加担していること、峰さんがインタビューで述べられているように、社会のいたるところに溢れている「異常な環境」に洗脳される怖さも教えてくれます。 エピソードのひとつひとつが、私たちが、女性が性的に消費されることを半ば当たり前とする価値観で構築された社会で生きていることを認識させます。AV女優のスカウトの基準、過激化する撮影に至る過程など、それは特殊な業界の話ではなく、私たちの社会の縮図そのものであるように感じます。 6巻でAV撮影に参加していたAD君は悩み、偶然でくわした街頭デモに飛び入りで参加して、「レイプを許せない」と叫ぶ場面があります。AD君のように自らの加害性に気づくこと、そして自身も加害の当事者なのだと気づき、意識と態度の変容を行うこと。そしてそれが一人の行動ではなく、社会全体で変わること。その変容こそが、今こそ求められているのだと思います。
討論会はハリスの勝ちだったと、僕は見ているがその勝因を一つだけ紹介しよう。 弁論術の一つとして、立場ある人の「権威」を借りて自分の主張を根拠づける技がある。 討論会でハリス氏がこのテクニックをうまく活用した。 ・もと副大統領のディッ
常磐線の民です。ひたち号に乗って帰ります。荒川を越えたあたりで気が緩み、松戸を通過するころには飲み始めてしまいます。土浦に着くころには空になっていて、持ち込んだ酒が水戸までもったことはありません。すみません。 地元では電車にはほとんど乗らないので、電車内のルールなんて忘れてしまいます。東京に出張に行きますと、ついつい大きめのリュックを背負ったまま乗車してしまい、嫌な顔をされてようやく「はっ、ここは東京だ!」と思い直して前に抱え直す、そんなことがしばしばあります。一応、学生時代は東京で過ごしていたはずなのですが・・・。 都心に行きますと、電車に乗っている皆さん、スマホを凝視し、できるだけ他者に関心を払わないよう、人様に迷惑をかけないように自分で自分を縛っているような、そんな印象を受けます。一方で、ローカルにはローカルの厳しいルールがあり、たまに「都会風を吹かせるな」なんてお叱りを頂戴することもある。 世の中、謎のルールやマナーばかりで疲れていると感じます。だからこそ、その疲れの原因を探るために、ルールとはなんのためにあるのかを考える記事を読む。うーん、オレたち、まじめすぎないか? そんなにがんばらなくてもいいのでは? と思わずにいられませんでした。まあ、そういう自分も最後まで記事を読んでるわけですが。 記事とは直接は関係ない話ですが、こんなことも思ってしまいました。私たち庶民はどこに行ってもルールやマナーに縛られ、それに飽きることなく、ルールとはなんなのか、どうすればマナーとうまく付き合っていけるかまで視野を広げて考えている。それなのに、政治家たちは当たり前のルールすら守らず、ルールそのものを改変し、私腹を肥やしている。あまりにも非対称だな、と。
「AV女優ちゃん」は単行本が出るたび面白く読みました。作中にはフラワーデモを模した「リーフデモ」など、社会運動の描写もありますが、単純に「善」「悪」「かわいそう」とくくられがちな事象についてジャッジせず、読む人の心に静かに重しを落とす点に惹
討論会後の視聴者調査では、CNNなどのリベラルメディアのみならず、共和党やトランプに近いFOXテレビでもハリスに軍配が上がった。今回の討論会でトランプ陣営は、副大統領としてのハリスの実績を問いただすことを戦略として準備を進めてきたが、実際にはそうした展開はほとんどつくれなかった。むしろトランプは、本来自分にとって有利に展開できる不法移民対策のような話題でも、「ハイチ移民が住民のペットを食べている」といった虚偽に基づく差別発言をして、ハリスの得点にしてしまう展開すらあった。ハリスも十分にトランプの傾向を分析し、存分にその成果を発揮したが、トランプの自爆という面も強い。 もっともCNNの試聴者調査を項目別に見ていくと、不法移民問題や経済など有権者の関心が高いテーマの対応においては、ハリスよりトランプに期待する人が依然多く、政策面でハリスに説得されていない人は多い。ハリス陣営は、トランプ陣営に揚げ足をとられないよう、具体的な政策の表明を敢えて控えてきた面があったが、世論調査を見る限り、この戦略が有効である保障はない。 また討論会でハリスは、環境リスクが高い天然ガスの採掘方法「フラッキング」の大々的な容認など、激戦州の有権者や中道票を狙って、かなり政策を保守的な方向に寄せたが、これに対してはとりわけ若者の環境保護団体が、公然と幻滅を表明している。選挙の勝利に向けて、なんでもかんでも政策を中道寄りにすることがよい結果を生むとは限らない。成功した討論会の後、ハリス陣営も一度、政策の軸を確認すべき局面にさしかかっているといえるだろう。
できる限り早期の解散を主張する小泉氏と国民に判断材料を与えるべきだという石破氏。石破氏の主張のほうが説得力がありました。 小泉氏はこの総裁選を通して主張をしているのだから判断材料は十分にある、という趣旨のことを語っていましたが、仮に小泉
ヨーロッパには、公正と福祉はあるが、成長と革新がない、つまりリベラルな価値はしっかりしているが、ネオリベラルな活力が欠けている、一方でアメリカはその反対の組み合わせ、という記事ですが、では日本はどうでしょう。公正も福祉も貧弱、成長も革新も脆
とある自治体の市役所の職員の方にお話を伺ったことがありますが、その方も同じように、夏場のエアコンについて悲鳴を上げていらっしゃいました。「残業中や休日出勤の際に冷房が稼働していないため、常に熱中症の危険性と隣り合わせで業務を行なっている。氷を購入してハンディファンと組み合わせて使用するなどそれぞれで対策を取っているものの、熱中症になる職員もいる」と話す職員の方に、「そもそもなぜそのような命に関わる運用になっているのか、上から説明はありましたか」と聞くと、「市民の方々から『時間外の空調使用は予算の無駄遣いだ』という指摘があったため」と……。なんとも呆れてしまう話ですが、市民からの理不尽なクレームを避けるために、現場で働く人々の労働環境が犠牲になっている状況が、全国各地で常態化してしまっているようです。公務員に対して「自分たちの税金を無駄遣いしやがって」「税金で飯を食っているくせに」といった「締め付け」が起きるのはいまに始まったことではありませんが、このような話を聞くたびに「なんと貧しい国になったのか」と思ってしまいます。
記事の筆者です。配信から1日半、本記事はどのように受け止められたのでしょうか。 女性に比べ、男性側からの発信が少ないようで、気になるところです。 ファンタジーに心地よく浸りたい人にとって、不都合な真実でしょうか。 漫画「AV女優ちゃん」を