国内初の感染者確認

2020年1月16日、国内で感染者が初めて確認された。中国・武漢から帰国した神奈川県の男性。

ダイヤモンド・プリンセス号

2月5日、大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客乗員のうち10人から新型コロナウイルスの感染が確認された。

２週間後、せきや発熱がなくウイルス検査で陰性だった乗客は公共交通機関などで帰宅したが、その後に感染が判明した乗客もいた。

マスクが店頭から消える

1月後半になると、国内の店頭ではマスクが品薄に。ほかにも除菌スプレーや除菌シートなどの衛生用品にも影響がでた。

インターネット上では高額転売とみられるマスクの出品が目立ち、政府は3月にマスクの転売を禁じることを閣議決定した。

トイレットペーパー品薄

2月、新型コロナウイルスの感染拡大につれ、使い捨てマスクだけでなく、トイレットペーパーやティッシュペーパーが店頭で品薄になった。

「ふるさと納税」の返礼品にトイレットペーパーを扱う愛知県春日井市と岐阜県本巣市が、申し込みが殺到し、発送が追いつかないため3月2日から受け付けを停止した。

オリンピック延期

3月24日、安倍晋三首相と国際オリンピック委員会（IOC）のバッハ会長が電話で協議し、1年程度の延期を検討することで合意した。

東京駅前に設置されていたカウントダウンクロックは、延期が決まった翌日には現在の日付と時刻が表示されるようになっていた。

緊急事態宣言、全国に

4月7日、安倍首相は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県を対象に、特別措置法に基づく緊急事態宣言を出した。16日には対象区域を全国に拡大した。

宣言下の街の様子

4月、新型コロナウイルスの感染拡大で、週末の外出自粛要請がされた東京都内では、デパートや飲食店の臨時休業が目立ち、買い物に訪れる客もまばらだった。普段なら多くの人が行き交うJR渋谷駅前のスクランブル交差点も閑散としていた。

アベノマスク配布

安倍首相が新型コロナウイルスの感染防止策として全戸に配ると打ち出した布マスクの配布が、4月17日から東京都内の一部で始まった。マスクの枚数は1世帯につき2枚。

投じた予算は約466億円。費用対効果などに疑問の声が上がった。

３密避ける新しい生活様式

スーパーやコンビニのレジでは一定間隔を空け、密閉空間を避ける。マスクの着用や手洗い、うがい。そしてテレワークなど、新しい生活様式が少しずつ日常に。

Go To　トラベル

新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた観光業への支援策「Go To トラベル」が7月22日、東京都を除外して始まった。10月1日から東京都も対象に。

感染拡大を受け、政府は11月に札幌市と大阪市を「Go To トラベル」から一時除外を決定。その後年末年始を集中的に感染拡大を抑える期間と位置づけ、全国一斉停止を表明した。

Go To　イート

10月、政府が飲食店を支援する「Go To イート」が始まった。新潟県では5日、全国に先駆けて25％のプレミアム付き食事券を販売。

国内感染は勢いを増し、11月半ばには「Go To イート」は人数を4人以下に制限する動きが出て、店側に不安が広がった。

変異種が出現

厚生労働省は12月26日、英国に滞在歴のある都内在住の30代男性と、その濃厚接触者の20代女性の計2人が、感染力がより強いとされる新型コロナウイルスの変異種に感染していたと発表した。27日には計8人に増加した。写真＝国立感染症研究所提供

2度目の緊急事態宣言

菅義偉首相は2021年1月7日、二度目の緊急事態宣言を東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏４都県に出した。期間は8日～2月7日。

7日の東京都の新規感染者数は午後10時時点で2447人、全国では7571人でいずれも過去最多を更新した。