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エヌビディア、サムスン製AIメモリー認証作業進行中-フアンCEO

  • サムスンのHBMチップ、一段のエンジニアリングが必要
  • マイクロン製のHBMについても精査中とフアン氏

米半導体大手エヌビディアは、韓国サムスン電子の高帯域幅メモリー(HBM)について引き続き認証プロセスを進めている。人工知能(AI)プラットフォームの訓練に不可欠なコンポーネントの供給開始が可能になる前に求められる最終ステップだ。

  エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は4日、記者団に対し、同社はサムスンと米マイクロン・テクノロジーが提供するHBMチップを精査していると語った。サムスンやマイクロンが韓国のSKハイニックスと直接競合するには、エヌビディアのお墨付きが必要になる。SKハイニックスはエヌビディアに「HBM3」およびより先端的な「HBM3E」の供給を開始して以降、株価が急騰している。

Nvidia CEO Jensen Huang News Conference
エヌビディアのジェンスン・フアンCEO、台北で6月4日
Photographer: Annabelle Chih/Bloomberg

  サムスンはこの市場において、より小規模な競合に大きく後れを取っている格好。同市場は「ChatGPT」のようなAIモデルの訓練に使用される半導体であるため、爆発的な成長を遂げてきた。サムスンは認定テストで不合格となったわけではないが、同社のHBM製品は一段のエンジニアリングが必要だと、フアン氏は語った。

  「エンジニアリングが必要なだけだ。それがまだ終わっていない」とフアン氏は台湾で開催されている台北国際コンピューター見本市(COMPUTEX)でのブリーフィングで発言。「昨日までに完了させていたかったが、まだ終わっていない。辛抱強さが必要だ」と述べた。

  韓国証券取引所からの金融データを提供するコスコムによれば、サムスンの株価はソウルでの通常取引終了後の時間外取引で一時4.1%高。フアン氏の発言に先立ち、ロイター通信はサムスンがHBMの熱と電力消費の問題に取り組んでいると報じていた。同社のHBMはエヌビディアのAIアクセラレーターと連動して機能するよう設計されたものだ。

  フアン氏は同報道について直接問われると、「ストーリーは何もない」と答えた。

SK Hynix Shares Continue to Outrun Memory Leader Samsung | Smaller chipmaker leads in high-bandwidth memory
 
 

原題:Nvidia CEO Says Working to Certify Samsung’s AI Memory Chips (1)(抜粋)

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