まだFTPで消耗してるの( ̄m ̄〃)ぷぷっ! ロードバイクトレーニングの指標は「デュラビリティ」の時代です

もうFTPは時代遅れなんですよ
もうFTPは時代遅れなんですよ

さて本日はみんな大好き、僕にも教えてほしいトレーニングのお話。ロードバイクの絶対的指標として、もはや聖なる数字扱いされているのがFTPとパワーウェイトレシオ(PWRまたはW/kg)です。だがしかし、皆さん薄々感づいているかもしれませんが、どうもこのFTPはローディーの真の強さを反映していないというか現実に即していないというか・・・要は時代遅れなのではないか!?という推測・憶測です。

そしてその直感は間違いではなかった(;´Д`) もうね、ガチ勢の頂点=プロもしくはプロ並みの世界では別の指標が重要視されているのだそう。その指標とは!?が今日のテーマです。

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FTPに代わる「デュラビリティ」

FTPに代わる指標とは「デュラビリティ」のこと。当ブログでも一度紹介したことがあります(⇒参考記事

デュラビリティとは?

デュラビリティの概念図
デュラビリティの概念図

デュラビリティとは、簡単に説明すると「疲労した状態でどれだけ高い強度を出せるか?」という能力。フレッシュな状態で出した強度から、疲労を貯めて、そこからさらにどれくらい高い強度を出せるか、その差を計るのがデュラビリティの基本概念です。

デュラビリティが大事ですよ~FTPはもう見てないですよ~

で、なぜ今また「デュラビリティ」を取り上げるかというと、ときをほぼ同じくして、異なるソース(どちらも信頼できる)から「デュラビリティ」に関する動画が出たから。言葉として、概念として、「デュラビリティ」が市民権獲得に動き出しているようです。

ディラン・ジョンソンが語るデュラビリティ

最初にご紹介するのはコチラ。ディラン・ジョンソン兄さんはZwiftのワークアウトやトレーナーロードなど各方面にケンカを売って名をはせたことで僕の中では有名ですが、動画をご覧いただければ分かるとおり、近年のトレーニング潮流をしっかり丁寧にリサーチして解説してくれているお兄さんでもあります。

ちなみに、ちょっと前に一世を風靡(?)し、最近パタッと聞かなくなった「ポラライズド・トレーニング」の認知拡大でも、この兄さんは大きな貢献を果たしたことを付け加えておきます、主にトレーナーロードを踏み台にして(´_ゝ`)

「デュラビリティ」はプロとアマチュアを決定的に分ける指標

ディラン兄さんが何を言っているかと申しますと、「FTPはあくまで疲労のない脚で測定した推定値であり、レースの勝敗はフレッシュな脚で決まるのではない」ということ。そこで大事になるのが「疲労込み」の概念「デュラビリティ」だとおっしゃっております。

フレッシュな状態だとプロより速いアマチュアはいっぱいいます。でも、プロより速いアマチュアが、プロと同じレースに出たら、まぁ生き残るのは相当厳しい。プロとアマチュアを分かつのが「デュラビリティ」だというのです。

アルペシンのコーチに学ぶデュラビリティ

ディラン兄さんの動画に続いて公開されたのがコチラ。みんな大好きGCNの「Van Der Poel’s Coach Explains How You Should Be Training(ファンデルプールのコーチが教えるトレーニングの方法)」であります。アルペシンのパフォーマンスディレクターを務める Kristof de Kegel(クリストフ・デ・キーガル)さんが、最新のトレーニング指標等々についてインタビューに答えるこの動画。

中でも注目すべきがFTPに代わる指標について語っているところ(18分過ぎ)。5.5倍はもはや当たり前な世界にあって、重要なのは5,000~6,000kj消費した後に出せるスプリントや1分のパワーだと明言しています。

これまさに、前述のディラン兄さんが述べていた「デュラビリティ」のこと。クリストフさん、「疲労耐性は非常に重要」と力説する一方で、FTPについては「乳酸値などほかの指標も見ているよ!」と語りつつ「ベースとしては、う~ん、良いかもねぇ」と歯切れの悪さが際立ちます。察するに(これはあくまで僕の印象ですが)もう使ってないんでしょうねぇ、FTPは。

デュラビリティの鍛え方

という訳で、ロードバイクトレーニングの重要な指標は「デュラビリティ」に移りつつあることが各方面から漏れ聞こえる動画で伺い知ることができました。でもよ(いきなりタメ口w)、デュラビリティどうやって測るんですかよ、鍛えるんですかよ??

疲れた状態でゴルビーやればいいんですよ

疲れた状態でゴルビーやればいいんですよ
疲れた状態でゴルビーやればいいんですよ

簡単なデュラビリティのトレーニング方法はディラン兄さんが教えてくれていました。「疲れた状態で高強度をどれくらいできるか?」が基本コンセプトなので、やり方はとてもシンプル。

(ディラン兄さん曰く)例えば、通常のゴルビー(5分110%+5分レスト×5本)の3本目と4本目の間にゾーン2を2~3時間やり、最後に残りのゴルビーをやる方法。GCNの動画では、5~6000kj消費した後の全力走と言っていましたが、さすがにいきなりそのレベルのワークアウトは厳しかろう。

そもそもゾーン2を2時間やるだけで1500~1800kjになってしまいますですよ!? 1500kjも運動したら脚はかなり重たくて、「今日はいっぱい乗ったなぁ」と思えてくる疲労感。その疲れ具合を起点にゴルビーするって・・・ちょっとよく分かりません/(^o^)\

だから糖質、炭水化物なんですよ!

お米1合の糖質はどれくらい?
お米1合の糖質はどれくらい?

2~3時間(レベルによってはそれ以上!)走って、さらに高強度をたたくには、体の中に十分なエネルギー源がなければいけません。そこで近年特に注目されているのが「炭水化物(糖質)」の摂取です。

先週、「ポガチャルは1時間に糖質120gを摂取」という記事(⇒出典)が出て話題になったように、最近は糖質大量摂取が必須の時代。ストレートな物言いが清々しいディラン兄さんによれば、近年の自転車レースは「シュガー・イーティング・コンテスト(糖質大食い競争)」だそう。

この過剰と思えるくらいの糖質があることでデュラビリティが高まり、2~5時間走った後にさらに爆発的なパワーを生み出せるのでありましょう。ちなみに、糖質120gがどれくらいかというと、炊飯前のお米150g(1合)の糖質がだいたい115gだそう。150gのお米を炊くと300g~320gになりまして、コンビニおにぎりに換算すると2.5~3個ほど。

1時間おきにコンビニおにぎり3個って・・・、あれ? なんかそんな大変じゃなさそう?? と思う僕は、ただいまランチ待ちで腹減りです。

デュラビリティは僕ら富士ヒル・ローディーに関係あるの?

で、ここでちょっと疑問なのですが、このデュラビリティ、プロの世界で重要視されているのはよぉく分かった。だがしかし、僕らヤビツ・富士ヒル・ローディーにデュラビリティは必要なの??

要らんだろ(要らんよな?

ヤビツ上るのにデュラビリティは必要ですか?
ヤビツ上るのにデュラビリティは必要ですか?

えぇっと、これはまったくの僕の憶測・推測で間違いな可能性が大であることを前置きしまして、プロで大事な「デュラビリティ」はヤビツや富士ヒルに・・・不要では!? というのがワタクシの推測。ヤビツは30~40分、ハルヒルも50分くらい、富士ヒルは超速い人なら1時間切り、僕レベルでも1時間30分で終わるくらいです。

ヤビツに来るために100km、200km走るならともかく、そんな短時間で終わるヒルクライムに・・・デュラビリティも何もないよねぇ(あるのかな??) ましてや糖質120g摂取して! というのは、必要でしょうか??

これが沖縄とかニセコとかJBCFのE1とかだったら、そりゃぁもう必須も必須。なんなら伊豆イチ民も必須で、1時間おきにおにぎり3個生活でありましょう。目指すレースに即したトレーニングをするという超基本原則に立ち返るということだね??

じゃぁ、僕らはまだまだ1時間あたりの最大パワー(=FTP)やW/kgでいいじゃんか(いいのんか?)。そもそも、平日にデュラビリティを鍛える練習はできません、時間なくて(;´Д`) やるとしたら週末かしらね? ヤビツ上って宮ヶ瀬グルっと回って最後にもう1回ヤビツTTとか? うへぇ、せっかく自転車でお出かけするなら、違うところも行きたいなw

以上、まだFTPで消耗してるの( ̄m ̄〃)ぷぷっ! ロードバイクトレーニングの指標は「デュラビリティ」の時代だって言ってるじゃないですかヤダァ なお話でした。

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