「トランプを狙った弾は外すなよ」人気バンドメンバー、会場で“不適切な発言”。所属エージェントが「契約解除」を発表

    米コミックバンド「テネイシャスD」のメンバー、カイル・ガスが、13日に起きたトランプ前大統領の暗殺未遂事件に関する“不適切な発言”をし、批判を呼んでいる。

    米コミックバンド「テネイシャスD」のメンバー、カイル・ガスが、13日に起きたトランプ前大統領の暗殺未遂事件に関する“不適切な発言”をし、所属エージェントとの契約を解除された。

    「テネイシャスD」は、人気コメディ俳優のジャック・ブラックと、同じく俳優として活動するカイルがデュオを組んでいるコミックバンド。

    騒動は14日、同バンドがツアーで訪れたシドニー公演での発言だった。

    この日、64歳の誕生日を迎えたカイルのために、ステージ上でお祝いのパフォーマンスが行われた。

    ジャックと観客が一丸となって誕生日ソングを歌い、カイルにはケーキが贈られた。

    ろうそくを吹き消す前に、ジャックから願い事をするよう促されると、カイルは冗談交じりで「次、(銃撃するときは)トランプを狙った弾は外すなよ」と発言

    観客からは笑いと拍手が上がったものの、一部からはブーイングが巻き起こった。

    Kyle Gass of Tenacious D is asked to make a wish on stage as he is presented with a birthday cake on his 64th bday.

    He says, “don’t miss Trump next time.”

    Jack Black cancels the rest of their Spicy Meatball Tour. Gass apologizes on Instagram. pic.twitter.com/Gmh9aejWAj

    — Rock Illustrated (@RockIllustrated) July 16, 2024
    Twitter: @RockIllustrated
    「トランプを狙った弾は外すなよ」と発言する場面

    動画はSNSで拡散され、「行き過ぎた冗談」「不適切な発言」といった批判が上がった。

    親トランプ派として知られる、オーストラリアのラルフ・バベット議員は、Xで「他人の暗殺を望む連中の居場所はオーストラリアにはない」とつづり、カイルとジャックを「国外追放するよう」求めた。

    ジャックとカイルは16日、それぞれ個人のインスタグラムで謝罪文を掲載。

    カイルは「私の発言は非常に不適切だったし、危険だった。あってはならない間違いだった」「自分の判断力の欠如を反省している。深くお詫びします」と謝罪した。

    Jack Black and Kyle Gass of Tenacious D perform on stage, playing guitars and singing passionately, with a drummer visible in the background

    ローリングストーン誌によると、カイルは所属エージェントであるグリーン・タレントとの契約を解除されたという。

    同誌の取材に対し、グリーン・タレントの代表マイケル・グリーン氏は「シドニーで起きた騒動を受け、私たちはカイル・ガスとの契約を解除する運びとなりました」と答えた。

    サムネイル:Getty Images

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:オリファント・ジャズミン

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