社長の皆様・・・そのDXは本当に役立ちますか?
●IT産業は既に成熟産業!
この数カ月、「ChatGPT」「AI」と言う単語を見ない日が無い!その位AIは、スゴイんでしょう!・・・知らんけど・・・
しかし、これは騒ぎ過ぎでは無いでしょうか?確かにスゴイ!テクノロジーなのでしょう!それでも騒ぎ過ぎ! おそらく成熟期に入ったIT関連業界が既に成熟期に入り、これまでの様な成長性が無くなりかけている所での騒ぎすぎ!が過分にある様な気がします。その証拠にメタバースはどうなったの?そしてGAFAMの激しいリストラ!ITは既に成熟産業なのです。 その中で、ChatGPTに群がってる感が、今の状況の様な気がします。 さて、そのAIの議論の中でAIの功罪について、コントロール出来ない要素が出てくる!だから規制が必要だ!と言う意見と、使う人の倫理に委ねる!~自由でいいじゃないか!と言う双方の意見がある様な気がします。 当方、この論争を見ていて、アメリカの銃規制の話を思い浮かべるのです。 ・・・「銃は身を守るのに必要だ!」「そうだ!そうだ!」 ・・・「銃は危険だから規制すべき!」「そうだ!そうだ!」 この論争、アメリカでは終わりは在りませんが、少なくとも銃(武器と言い換えてもいい!又は、核兵器と言い換えても!)は、確かに身を守るには有効なのかも知れないが、人を殺すのに使われている事だけでは間違いない!もっと使い方から考えるべきでは?と思うが、そこは常に欠落している。 ChatGPTも同じ様で、「色んな事が出来るぞ!」と叫ぶだけで、何の為に使うか!?は欠落しているのでは無いかと・・・ あえて「何の為?」には、の答えは「金儲け!」のみの様な気がする!人が本当にAIで幸せになるのか・・・? 出て来るのは「あなたの職業が無くなりますよ!」的な話で? じゃあ「何の為に?」が、よく解らない! 「そら!色んな事が出来るぞ!便利になるぞ!」は、拳銃の「身を守る!」の詭弁に似ている。 どうも理系コンピューター技術屋さんは、技術開発=機能開発だけが先行して、常に「何の為?」が無い!そこに文系山師が加わると、ただただ!金儲けの為の煽りだけが先行する。 IT革命は確かに色んな事が便利になった!それは間違いないですが、本当に新しい価値を、どれだけ生み出したか?は、当方はやや懐疑的です。 多くは入れ替えです!アマゾンが大きくなって本屋が無くなり、メールが普及して郵便が減っていく!入れ替わっただけです。確かに効率的に成りましたが、実は新しい価値は生み出していません。 入れ替わっただけです!
ましてや今後、AIに色んな事を考えさせて、本当にまともに社会やビジネスが成り立つのか?? 少しは、考えた方が良いと思います。
●デジタルでは、日本は大損!
日本の国際収支におけるサービス収支で、デジタル関連でのマイナスが年間5兆円を超えるそうです。その相手は、殆どがアメリカ!そりゃそうでPC、スマホのOSは全部アメリカですし、そのアプリや、EC系・広告系もいわゆる「GAFAM」で大方を占められています。
他には、クラウドサービス、コンテンツ系も、概ねアメリカの企業です。
デジタル系の何かを使えば、使うほどアメリカを儲けさせている!まずは、この現実は、知っておくべきです。
その様な環境の中で、上記のAIも含めてビジネス活用が、本当に「役に立つ」ものか?を見極めるチカラが必要では無いでしょうか?そう思います。
彼ら(GAFAM等)は、とにかく使わせ!稼ぐことが最大の目的でしょうから!
●中小企業のDXも・・・
また、DX!DX!と叫ぶのも如何なものでしょうか! 「あれも出来る!こんな事も出来る!」・・・これも煽りが多すぎです!だから、叫んでる割には浸透しない! 確かに事業でのデジタル活用は進めるべきかと思いますが、これも成熟したIT産業の煽りが相当入っている!と思う! その効用も、効率化や、生産性アップをうたうが、殆どが業務効率だけで、真の「効果」は・・・???の様な気がする! 収益性や価値創造までをシステムが出来るとは思えません! 当方が勧めている営業を仕組み化する道具「営業開花」は、正直言ってシステム的には、シンプルです! あえて言えば余計なシステム機能を付けていません!それよりも「考える営業」を促進する様に構成しているのです。その為の機能は付けています。 考えるから、成長出来るのです!
AIもそうですが、人間の思考を取り去るような事は、決して人間にプラスに成らない!古臭い!と言われればそれまでですが・・・ 業界のこの煽り方を見ると、ちょっと眉唾気味に成らざる得ません! 何が出来るか?機能論で無くて、何をするか?その効果から考えないと、拳銃持ったら人を撃つ! そんな道具は、どうか?と思うのですが。。。
そんな事に振り回されず便利なら使おう!程度で充分ではないですか?それより自社の価値は何か?を自分達で考え、中小企業のDXは事業戦略として活かしていく事!
・・・えっ、それAIに頼みますか?
いかがでしょうか?
マーケティング・プロデューサー
原 テルキ