竜山区、旧日本軍による土地収用関連資料を公開

武力鎮圧・憲兵隊による逮捕にもかかわらず反発した住民たち
地図には村の位置など詳細な記録

竜山区、旧日本軍による土地収用関連資料を公開

 ソウル市竜山区は13日、旧日本軍が1906年に作った土地収用に関する61ページ分の内部文書を公開した。旧日本軍が竜山地域の土地を軍用地として収用する前に作成したもので、外国軍が駐屯する前の竜山の様子が収められている。日本は1908年に竜山一帯の土地およそ390万平方メートル(約118万坪)を大韓帝国から購入し、軍司令部にした。日本が1945年に降伏して日本軍が去った後は、米軍が接収した。

 今回竜山区が公開した文献は、竜山文化院歴史文化研究室のキム・チョンス室長が探し出したもの。キム室長は2014年、日本の「アジア歴史資料センター」に収められた数十万件の防衛省の文献を調査していて、これらの資料を発見したという。発見した資料の中には、9ページからなる「韓国竜山軍用収容地明細図」も含まれている。竜山区の関係者は「明細図には、昔の村の正確な位置や規模などが細かく描かれていて、史料的価値が高い」と説明した。

 当時の竜山は、元暁路一帯に当たる「竜山坊」と、厚岩・梨泰院・西氷庫洞一帯に当たる「屯芝坊」に区分されていて、屯芝味村は屯芝坊の一部だった。屯芝味村の住民は、1906年に日本の土地収用に集団で反発した。キム室長は「この過程で、日本軍の武力鎮圧によって命を落としたり、日本の憲兵に逮捕されたりした人も多い」と語った。現在の米第8軍ドラゴンヒル・ホテルの位置に当たる屯芝味・新村の住民らは、全員が強制移住させられた。しかし日本は結局、収容の規模を当初予定していた300万坪(約1000万平方メートル)から118万坪に縮小した。地図には、厚岩洞と西氷庫洞をつなぐ旧道も表示されている。韓国政府が来年以降、竜山国家公園を造成する際に参考資料とすることもあり得ると見込まれている。

アン・サンヒョン記者
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