モンペの悪質クレームで小児科がまた閉院 /忠南・洪城郡

9歳の子どもが1人で病院に来たので家に帰るように言ったところ
「診療拒否」と保健所に通報
病院側「診療に疑問感じ閉院決めた」

 忠清南道洪城郡で、ある小児科病院が保護者の悪質な苦情のため閉院を決めたことが分かり、議論を呼んでいる。

 大韓小児青少年科医師会が26日に明らかにしたところによると、洪城郡のある小児科病院がこのほど、「悪意に満ちた苦情を受けて、診療に疑問を感じるようになった。閉院する」という告知文を出したとのことだ。9歳の子どもが保護者の同伴なしに1人でこの病院に来たため、病院側は「親も一緒に来なければならない」と言ったという。9歳の子どもは病院を出たが、その後、保護者はこの病院が「診療拒否」をしたとして保健所に苦情を入れたとのことだ。保護者とみられる人物は、同地域向けのインターネット・コミュニティー・サイトに病院を批判する文を投稿した。

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 これに対して、大韓小児青少年科医師会のイム・ヒョンテク会長は同日、「(子どもを1人で病院に行かせた)該当の保護者を児童虐待放任罪や(病院)業務妨害罪などで刑事告発しようと考えている」「京畿道北部のあるニュータウンでは数年前、母親向けコミュニティー・サイトの会員たちの苦情投稿で2-3年の間に同地域の小児科病院・医院が8カ所、次々と閉院したこともある」と述べた。ニュータウンなどは地域向けサイトの影響力が強く、小児科病院に対する非難が投稿されると、経営に困難を来すケースが多いという。ある小児科医は「教師のように、小児科医も保護者の過度なクレームに苦しんでいるケースが多い」と語った。

チャン・グンウク記者

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