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長い時間の出場は望めない『PK職人』星稜・GK佐藤竣基が2本ストップ!ピッチに入り不安が自信に!【全国高校サッカー】

2023年12月31日 18時13分

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星稜―四日市中央工 PK戦で3本目のシュートをセーブするGK佐藤

星稜―四日市中央工 PK戦で3本目のシュートをセーブするGK佐藤

◇31日 第102回全国高校サッカー選手権大会2回戦 星稜1―1(PK3―0)四日市中央工(ゼットエーオリプリスタジアム)
 特別任務を完璧に遂行した。星稜のGK佐藤竣基(3年)は、PK戦をにらんだ後半40分に投入されると、1人目と3人目をストップする活躍。2人目が外していたため、最短の3人目で熱戦に終止符を打った。
 実は、2日前のPK戦練習では、全員に1本ずつ蹴ってもらったが「全然止められなかった」という。「PK戦に入るまでは止められる感じはしなかったけど、ピッチに入ったら『あ、いけるな』って」。自信の根拠は「小学生のころから負けてる記憶がないので」と経験によるものだ。
 両校は長年親交があり、10月にも練習試合をしたばかり。PK戦で相まみえたこともあるといい「10番(片岡)と16番(山口)は覚えていた」。まさに1人目となった片岡はペナルティーアーク付近まで長い助走を取ってきたが「助走は気にしないので」と記憶通りに右に跳び、ボールをはじき飛ばした。
 中学2年から腰椎分離症に悩まされ、長い時間の出場は望めない。守護神の座は橋本育磨(3年)に譲り、サッカーも、選手権が終われば辞めると決めている。殊勲の背番号17は「PK戦にはなってほしくない」とはにかんだ後「もしなったら、けがでできてなかったりして迷惑掛けてきたと思うので恩返しできたら」。ベンチから仲間を信じ、そのときに備える。

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