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県内有数の進学校・名古屋〝突然のシステム変更〟も理解はスムーズ、3トップは5段階の評定平均4超【全国高校サッカー】

2023年12月31日 18時54分

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北海に勝ち飛び上がって喜ぶ名古屋イレブン

北海に勝ち飛び上がって喜ぶ名古屋イレブン

◇31日 第102回全国高校サッカー選手権大会2回戦 名古屋3―0北海(ゼットエーオリプリスタジアム)
 試合終了間際、2―0でリードし、相手GKも参加した自陣CK。名古屋(愛知)のMF原康介(3年)がこぼれ球を拾うと、あとはドリブルで一人旅だった。無人のゴールに流し込み、これで1得点2アシスト。全得点に絡む活躍で勝利に導いた。
 これまでの4バックから、3バックに変更して臨んだが、攻撃的な意図を込めた3バックは、実戦では初めてだった。しかし、1点目と2点目は、3トップの連係が光るカウンターから。戦術理解、意思疎通がスムーズだったのは、県内有数の進学校ならでは、だ。
 原は「実戦では今回が初めてだけど、いろんなプランがあってそのうちの一つ。(理解力の高さは)多少なりともあると思うし、一つ一つの整理ができている」とうなずく。3トップの全員が5段階の評定平均4超で、FW小川怜起(3年)は指定校推薦で同志社大内定済み。残る原、FW仲井蓮人(3年)も関学大、筑波大と難関大志望だ。
 堅守で耐えながらロングスロー一発で追いついた初戦から一転、つなぐサッカーも見せ、底力を示した。ロングスローやセットプレーが目をひくが、元は自分たちでボールを動かすサッカーを志向してきた。山田武久監督は「本来の姿は今日のようなかたち」と満足そうに笑みを浮かべた。
 目標の16強を成し遂げ、次は大会連覇を狙う岡山学芸館に挑む。「ここまで来てる以上、すごく楽しみというのはある。応援もされているし、やってやろうという気持ちがある」と原。頭脳と確かな技術の積み上げ。名古屋旋風を起こす準備はできている。

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