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重賞勝ち馬シュトラウス、短距離戦で「追試」 我慢覚えて春のクラシック目指す【ファルコンS】

2024年3月11日 17時39分

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 「第38回中日スポーツ賞ファルコンS」(G3・16日・中京・芝1400メートル)に昨秋の東京スポーツ杯2歳Sを勝ったシュトラウスが登場する。クラシック路線に行くはずの馬がなぜ短距離戦にという疑問が湧くのは無理もない。ただ、10着だった朝日杯FSで出遅れた上に制御が利かず、向正面でハナに立ってしまった気性面の改善が必要と陣営は判断。速い流れの短距離戦で、行きたがらずに我慢することを覚えさせたいと出走を決めた。重賞勝ちがあり能力は問題なし。ここで結果を出して、クラシックへ向かう。

シュトラウス

 今週の追試に注目だ。シュトラウスが結果を出して、クラシックへ臨もうとしている。
 昨年、東京スポーツ杯2歳Sを完勝し、今年のクラシックへの注目株となったが、続く朝日杯FSで10着と大敗した。敗因は行きたがる気性だ。スタートでダッシュが付かず、さらに向正面からは制御ができず一気にハナへ。さすがにそれでは力を使い果たしてしまう。最後の直線は伸びずに他馬に次々とかわされた。
 今回の美浦Wでの1週前追いも不安を感じさせた。併せ馬の予定だったが、武井亮調教師の思惑通りにいかず、再びパートナーを引き離して単走に。「現状はチップで追走しての併せ馬は無理。デビュー戦当時の併せ馬よりひどく、前走で変なことを覚えてしまったかな」と厳しい表情だ。しかし、6F78秒4―37秒1―12秒5の時計が示す通り「能力があるのは間違いないです」と胸を張る。
 巻き返す可能性は大いにある。徐々に短距離へシフトチェンジ中で、今春のクラシックを見据えれば流れは逆行しているが「速い馬がいて、ペースが流れて我慢できれば。そこを考慮してこの距離へ」と全ては全能力を発揮できるようにすることが、現状の最善策。「根本的に前に馬がいると抜かしたくなるのでしょう。坂路では我慢を覚えたけど、チップではその精神状態にならずあの感じ」。こうなると、注目は最終追い切りでの折り合い面。陣営もメニューを考えるのに必死だが、まずは無事に終えること。レースでうまく折り合うことができれば、能力は発揮できるはずだ。

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