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素質馬ウォーターリヒト、来年定年の河内洋調教師をラストクラシックに連れて行く【スプリングS】

2024年3月11日 17時38分

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 皐月賞トライアルの「第73回スプリングS」(G2・17日・中山・芝1800メートル)で、ウォーターリヒトが重賞初制覇を狙う。シンザン記念3着、きさらぎ賞2着と、重賞で着順を上げていて、もう手の届くところまで迫っている。前走後も順調に調整。今度こそ先頭でゴールラインを駆け抜ける。

ウォーターリヒト

 ラストクラシックに向け、何としても勝利をつかんでみせる。騎手時代にJRA・GⅠを22勝と偉大な足跡を残す河内洋調教師だが、意外にも調教師としては未勝利で、日本ダービーには出走馬を送り込んだことがない。早いもので来年2月22日に70歳となり、3月最初の週に定年引退。クラシックは最後の年で、素質馬ウォーターリヒトに対する期待は自然と大きくなる。
 「3と来て、2と来て、次は1とならないかな」と河内師は話す。シンザン記念3着、きさらぎ賞2着と、連続で好走していて、特に前走は大器ビザンチンドリームと鼻差の接戦を演じた。馬場の悪い内を通って鋭い脚を使っており、重賞で勝ち負けできる能力を示した。
 前走後も順調そのもの。1週前追い切りは栗東CWで6F82秒5―37秒7―11秒4と好時計をマークした。同馬を担当する瀬戸口厩務(きゅうむ)員は、かつてマルカシェンクを手がけた腕利きホースマン。「デビューの時と比べて、体質が強くなりました。この中間もいい感じですよ」と状態の良さに太鼓判を押した。
 シンザン記念は17番人気、きさらぎ賞は10番人気と、これまでは伏兵の扱いだったが、今回は上位人気になることが確実。「長距離輸送も気性的に大丈夫だと思う。何としてもここで権利を取りたいし、賞金を加算したいね」。前走2着の賞金だけでは、皐月賞、日本ダービーに出走できるか心もとない。今後のローテを楽にするためにも、ここは負けられない一戦だ。

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