「僕は脅威じゃない」 刺殺されたパレスチナ系の6歳児、住民数百人が追悼

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刺殺された6歳のパレスチナ系米国人、ワディア・アルフェイヨム君の追悼式が開かれた/CAIR/Reuters

刺殺された6歳のパレスチナ系米国人、ワディア・アルフェイヨム君の追悼式が開かれた/CAIR/Reuters

(CNN) 米イリノイ州プレインフィールドにあるバスケットボールコートに17日、何百人もの住民が集まり、バスケが大好きだった6歳のパレスチナ系米国人、ワディア・アルフェイヨム君を追悼した。ワディア君は、イスラム教徒だったというだけの理由でメッタ刺しにされて死亡した。

コートにはワディア君の遺影が置かれ、参列者は涙ながらにワディア君の笑顔や無邪気さをしのんだ。

参列者にアラビア語で語りかけた父のウダイ・アルフェイヨムさんは、ワディア君から英語をたくさん教えてもらったと打ち明けた。

「ワディアがいなくなった今、もう私には英語を話す余裕がない」と話すウダイさん。それでも殺害される前日に誕生日を祝っていた息子の写真に触れ、「この写真でワディアが何をしていたか分かりますか?」と問いかけた。

「息子はハートの残りの半分を完成させるため、私を待っていたんです」。ウダイさんはそう語ると、手を掲げて指を丸め、写真の中のワディア君が作るハートマークを完成させた。

ウィル郡保安官事務所によると、ワディア君は14日、自宅で家主に襲われて刃物で26回刺され、命を落とした。母のハナーン・シャヒンさん(32)も10回以上刺されて重傷を負ったが、一命はとりとめた。

パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエルの衝突が続く中、ワディア君とシャヒンさんは、イスラム教徒だったという理由で容疑者に襲われた。

ジョセフ・チュバ容疑者(71)は殺人やヘイトクライム(憎悪犯罪)の罪に問われ、事件については司法省も捜査を続けている。

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