米南部高校銃撃 容疑者は14歳男子生徒、生徒と教員4人死亡
米ジョージア州ウィンダー(CNN) 4人の死者を出した米南部ジョージア州の高校の銃乱射事件で、同州捜査局は4日午後、14歳の男子生徒を容疑者と特定した。
発表によると、コルト・グレイ容疑者は事件のあったアパラチー高校の生徒だった。殺人容疑で成人として訴追される。
死亡したのは教員2人と生徒2人。ほかに生徒8人と教員1人が病院に搬送された。事件を受けて周辺の学校は全てロックダウン態勢に入り、保護者は混乱の中で必死に情報を求めた。
米国の学校で起きた銃撃事件は今年に入って45件目。4人以上の死者が出た学校銃撃事件は、CNNが集計を始めた2008年以来で11件目となる。
事件は4日午前、ジョージア州ウィンダー市にあるアパラチー高校で発生した。当局に銃撃事件の通報が入ったのは現地時間の午前10時20分ごろ。容疑者は学校に常駐する警察官が取り押さえた。
代数の授業でグレイ容疑者の隣に座っていたという女子生徒のライラ・サイヤラスさん(16)はCNNの取材に応じ、授業が終わる前にグレイ容疑者が教室から出て行ったと証言した。
しばらくするとグレイ容疑者が教室のドアの前に現れた。閉まっていたドアの所へ行った別の生徒が後ろに飛びのき、サイヤラスさんはグレイ容疑者が銃を持っているのを見たという。
「彼は多分、私たちが自分を入れてくれないと思った」とサイヤラスさんは推測する。「隣の教室はドアが開いていたので、彼はその教室で発砲し始めたんだと思う」
サイヤラスさんによると、銃声は最初10~15回ほど連続して聞こえ、続いて1発ずつになった。
生徒たちは床に伏せ、はって教室の隅に移動した。
「彼はあまり計画を立てていなかったか、銃にあまり強くなかったらしい。私たちのドアを撃とうとはしなかったから。私たちの教室に入れないと分かると、隣の教室へ行った」とサイヤラスさんは話している。
容疑者が使用したのはAR15式のライフル銃だった。容疑者がどうやって入手したのかは分かっていない。
アパラチー高校には当日朝、銃撃を予告する電話が入っていた。5校が銃撃され、最初はアパラチー高校だと予告する内容だったという。電話をかけた人物は分かっていない。
捜査当局によると、容疑者と被害者との関係は現時点で不明。学校には警察官や捜査員が詰めかけ、救急車少なくとも5台が出動。医療ヘリが重傷者を搬送した。
アパラチー高校のあるバロウ郡学区の学校は全てロックダウン態勢に入り、警官が配備された。