クックック…
累積走行距離が1000kmになり慣らし運転を終え、いよいよ全開走行が可能になった。
慣らし運転というのはいわゆる車両のエイジングの事。
新車のエンジン内部は多少バリが残ってたり咬み合わせが悪かったりするから、初めは優しい運転で具合を見つつ馴染ませていきましょう。ついでに初期不良が出るか観察もしましょうねみたいな時間だ。
今年から慣らし運転のやり方は改正され
0~200kmは6000回転まで
200~350kmは8000回転まで
350~1000kmは控えめな運転(全開走行はやめてね)
となり、基本的に1000kmを過ぎたら完了。
慣らし運転が終わるとどうなる
知らんのか
エンジンの最大出力を使える
オイル・オイルフィルター交換
という訳で慣らし運転を終えたらまずはオイル交換とオイルフィルター(エレメント)をセットで交換しよう。入れるオイルはヤマルーブプレミアムシンセティック。
やっぱカワサキにはヤマハのオイルだよな。
廃油黒すぎんだろ…
前回の交換から500kmでも思ったより黒く前回出し切れていなかった白濁気味のオイルも少々混じってた。次からは3000~5000km毎の交換だ。
さて次はオイルフィルターを…
フィルターくん?
カウルとエキパイが邪魔でクイズ入らないみたい!
いやどうやって交換するんだこれと試行錯誤していると
- 左アンダーカウル下辺りからカートリッジを右手で持ち上げて
- 左手をエキパイの隙間に突っ込んで掴み取り付ける
- 差込口1/4のエクステンションをエキパイの隙間から差し込んで回す
という腕の関節を2つほど増やさねばならん作業を要求された。
慣れればそこまで難しくはないだろうが、手がデカかったり腕がぶっとい人は物理的に無理でしょこれ。
オイルフィルターカートリッジはいつものキジマ105-509
最近の車種はだいたいこれなんで使い回しが聞いて楽
どうでもいいけどオイル注入口ちっちゃすぎぃ!
必要量はフィルタ交換で2.5Lだそうだ。
ラムエアダクト加工
次はお待ちかねのラムエアダクトをなます斬りにするぞ(キチスマ)
ラムエアダクトとは顔のおでこに付いてる空気の吸い込み口の事。
ZX-25Rはおでこの穴から走行時の強烈な風圧をダイレクトに吸い込み空気を圧縮、エンジン出力を上げるラムエア加圧という機能を積んでいる。要するにいっぱいの空気をいっぱい燃やす機構だ。
で、そのラムエアシステムが国産向けモデルだけ余計な細工をされているそうなのだ。
顔を外すと見えるの三角の網がラムエアダクト入り口。
これを取り外してみると…
なんだこれは…たまげたなぁ…
吸い込み口が意図的にめちゃ狭められており、どうやら大人の事情でこんなみっともない姿にされているようだ。お陰で国内モデルのエンジン出力が軒並み下がっていて邪魔以外の何物でもない。
いかんでしょ。
そしてラムエアダクト自体を取り外すと終点もギュッと狭められている。
口と鼻を半分塞がれたまま全力ダッシュなど出来るはずがない。そりゃ国内モデルだけパワーも10%落ちますわ。
だから切った(情け無用)
三角メッシュの部分はゴム製でハサミで簡単に切断可能、ダクトの終点は樹脂だが糸鋸とパワー!!!!!!!!があれば3分で切断できた。
あとは元通りに組み上げれば完了だ。早速テスト走行に行こう!
テスト走行
何となく緑成分も増やして走り出す。
まずラムエアダクト加工の効果ははっきりと出ており、主に吸気口があるメーター付近からズオオオオオ!とかゴヒャアアア!って吸気音がはっきり聞こえるようになった。
これはシンプルに良い音で中々に悪くない。
パワーやスロットルのツキは…んまぁそう、よくわかんなかったです。
曰く14000回転以上の吸気効率が上がって出力がちょびっと向上するらしいのだが、特に何か気になるようなことも無くまぁこんなもんだろう。ハイパワーダクトを販売しているトリックスター曰く、ダクトを広げても燃調補正は必須ではないらしい。
ひとまず去勢されていた吸気音がやたらかっこよくなったので十分だ。
フルスロットル開放
さて慣らし運転が終わってオイル・フィルターも交換が済んで、これでエンジンをフルスロットル最大出力で使うことが出来るようになったぞ。
慣らし運転中は正直嫌いになりそうなほど退屈だった。
中~低回転はとにかくパンチがなくてダルくこいつ走らんなぁと思いながら延々転がしていたが今こそキチゲ開放の時だ。近くに高速道路無料区間もあることだし超高回転エンジンのお手並み拝見といこう。
参考動画
…
……
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イイイイイイイイイイキスギイイイイイイイイイ!!!!!!
あ、これは…いいな(恍惚)
フルスロットルでぶん回してみた感想としては実に気持ちがいいᕙ('ω')ᕗ無限とも思える吹け上がりといい、つんざく排気音といい実に爽快でぶち上がる。
しかも何が良いって天裂き地を割る大迫真の咆哮を奏でるエンジンに対して言うほど速度は伸びず、うおおおおおおおおおおおお!!!サードギアァ17000回転!!桂ぁ今何キロォ?!とやってもまだ時速100km前後で高速道路の法定速度だ。
600ccのバイクでこんなマネしたら一発免許取り消しに加え明日の朝刊載ったぞテメェー!ぐらいの速度は出てしまうため、こういう公道で気軽に最大出力というのは250ccの美点だと思う。
それにしても本当に高回転が気持ち良い。
今までの積もり積もったキチゲ開放というのもあるかもしれないがこのエンジン兎に角脳汁が出る。エアダクト加工もあってかノーマルマフラーのくせに割りかししっかりとした音が出てるのも素晴らしい。
峠やサーキットでの単純な速さから燃費などの実用性を見るとNinja250SLやCBR250RRなどの1~2発エンジンの方が明らかに強く4発のZX-25Rはそういう分野において-100点だ。
しかしクソほど気持ちがいい絶頂不可避なエンジンと言うだけで+1145148101919893点はあり何かもう細かいことは全てどうでもよろしいと言う気分にさせてくれる。これもう80万の楽器でしょ。
タコメーターの針が14000回転より上を指したとき初めてあぁこのバイク買って良かったと思えた。