オズワルドが「ABCお笑いグランプリ」優勝! “技術重視”の関西賞レースを打ち破り、M-1優勝に期待
#お笑い #キングオブコント #オズワルド #ABCお笑いグランプリ
芸歴10年以内の若手芸人による『第42回ABCお笑いグランプリ』が7月12日に行われ、吉本興業東京所属のオズワルドが優勝を飾った。
「『ABCお笑いグランプリ』は、『キングオブコント』や『M-1グランプリ』の前哨戦的な位置づけの大会でもあります。オズワルドにとっては、M−1に向けての追い風となるでしょう」(テレビ局関係者)
しかし、ここ数年のABCお笑いグランプリ優勝者は、キングオブコントやM-1であまり良い結果が出せていないという忌まわしきジンクスもある。
「2017年のABCは霜降り明星が優勝したんですが、2018年のファイヤーサンダー、2019年のエンペラー、2020年のコウテイという3組の優勝者は、キングオブコントやM-1では微妙な結果でした。オズワルドにはこのジンクスを打破してほしいと思いますね」(同)
ABCお笑いグランプリ優勝者は、なぜキングオブコントやM-1で結果が出ないのだろうか。とある構成作家はこう分析する。
「大阪では、ABCお笑いグランプリのほか、NHK上方漫才コンテスト、ytv漫才新人賞という賞レースがあります。ABCは全国の芸人が対象ですが、NHK上方漫才コンテストとytv漫才新人賞は大阪を拠点に活動しているグループが対象なんです。ABCももともと大阪の芸人のみが出場できる大会だったということもあって、どうしても“大阪のお笑い”こそが高く評価されやすいんですよね。
しかも、漫才について、大阪の芸人は“技術重視”で、東京の芸人は“センス重視”の傾向が強いと言われています。M-1では技術もセンスも必要なので、大阪の賞レースの結果がそのまま反映されるわけではないということです」
ABCお笑いグランプリは芸歴10年以内で、M-1は芸歴15年以内、キングオブコントは芸歴不問という出場資格の違いもあるので、当然ながら決勝進出メンバーが変わってくるという事情もある。
「ただ、ABCお笑いグランプリに関して言えば、出場資格が大阪の芸人のみだった2011年までと、全国の芸人になった2012年以降では、ちょっと傾向が変わりつつあります。優勝者こそ昨年までずっと大阪芸人ばかりでしたが、コウテイのような技術ではなく個性先行型が優勝するようになり、今回は東京芸人であるオズワルドが優勝した。大阪の“技術重視”の傾向も変わってきているのでしょう」(同)
今回のABCお笑いグランプリのファイナルラウンドは、オズワルド、蛙亭、カベポスターの3組で戦った。いずれも今後の賞レースで大きな期待がかかっている。
「オズワルドはもちろんですが、カベポスターもM-1決勝進出の可能性が高まっていると言われています。カベポスターは大阪芸人の中ではどちらかというと“センス型”であり、彼らにしか作れないロジカルなネタが持ち味です。今回のABCで披露した漫才もかなり良かったですね。蛙亭については、まさに唯一無二なコントでキングオブコント決勝進出濃厚と見られています。いま、世間が求めているコンビでもありますし、良い結果となることを期待しますね」(同)
すでにキングオブコントの予選はスタートし、M-1の予選も8月からスタートする。ABCお笑いグランプリ決勝出場者の動向も含め、お笑い賞レースから目が離せない。
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