『人志松本の酒のツマミになる話』のF2視聴率がフジテレビバラエティで断トツな理由
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フジテレビで最も人気のあるバラエティは何だろうか? それはズバリ『人志松本の酒のツマミになる話』である。特にF2(女性35~49歳)の支持が圧倒的だという。
「5月26日の視聴率は個人3.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、世帯6.3%でした。これだけ見ればたいしたことのないように思えますが、F1(女性20~34歳)=2.9%、そして特筆すべきはF2=7.6%という数字です」(テレビ業界関係者)
その他の週も『酒のツマミになる話』のF2視聴率は6%台後半をキープしている。
「このF2視聴率は、5月22日から28日までの週のフジテレビのバラエティで最も高い。ちなみに、2番目は27日に『土曜プレミアム』枠で放送された『ハモネプ2023大学日本一決定戦!アカペラ青春フェスSP』で5.7%、3番目が28日の『千鳥のクセスゴ!2時間SP』で5.3%ですから、大差をつけています」(同)
では、この7.6%というF2視聴率は、民放王者の日本テレビと比較するとどうなのだろうか?
「F2視聴率が11%超えする『世界の果てまでイッテQ!』などとは比べられませんが、『ぐるナイ』『上田と女が吠える夜』と肩を並べます。『踊る!さんま御殿!!』でも6%ですから、『酒のツマミになる話』がいかに支持されているかがわかるでしょう」(同)
『酒のツマミになる話』の裏番組は、日本テレビが『金曜ロードショー』、テレビ朝日が『報道ステーション』だが、ターゲット的に最も戦わなければいけないのはTBSの金曜ドラマだろう。
「ただし『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』の5月26日の数字は、個人3.0%、世帯5.4%。F1=1.5%、F2=3.4%、F3(女性50歳以上)=5.5%となっています。金曜ドラマをはるかに上回る『酒のツマミになる話』は、スポンサー的にも優良番組といえるでしょう」(同)
そんな『酒のツマミになる話』の人気の秘密は何だろうか?
「松本がホスト役となり、ゲストがそれぞれのエピソードを話すという形式は『人志松本のスベらない話』がルーツですが、エピソードを話して終わりではなく、他のゲストに『こういうことありませんか?』『こんな考え方をしたことはありませんか?』と話を振っており、いわばゲストがメインの番組になっています。
一方、同じトーク番組の『さんま御殿』はゲストのトークをさんまが一度回収して広げた上で、ほかの大人数のゲストにランダムに振り、その化学反応が爆発的なおもしろさを生むことがある一方、話が散漫になることも多い。その点、『酒のツマミになる話』は松本を含めても7人程度で、話の濃度も自然と濃くなる。また、松本は基本的にエピソードにダメ出しはしない。微妙な違いですが、そこの“ゆるさ”がウケているのではないでしょうか。
また、いわゆる『○○な芸能人』というくくりがなく、さまざまな角度の話を一度に聞けるのも長所。トークの合間のミニアンケートコーナー『チナミになる話』に関しても、一部いらないという声もありますが、良いブリッジになっています」(同)
ちなみに『ペンディングトレイン』は4月21日放送の初回が「TVer」で100万回以上再生されているように、見逃し配信で支持を受けている。一方、『ツマミになる話』は録画するほどではないが、金曜の夜にリアルタイムで見て楽しみたいという視聴者にはうってつけなのだろう。最近のフジの編成では最も成功した番組ではないだろうか。
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