『キングオブコント2023』準決勝進出芸人に“大阪組”が極端に少ない理由
#キングオブコント #馬鹿よ貴方は 新道竜巳
キングオブコント2023の準決勝が35組決まった。今回驚いたのが大阪を拠点に活動している芸人さんの合格が非常に少なかったところだ。35組中大阪組は天才ピアニスト、隣人、滝音の3組しか勝ち上がっていない。今回は何故大阪から3組しか準決勝に行けなかったのかを考えていきたい。
2023年の準々決勝東京参加組数は145組、合格者は32組。約4組に1組合格となる。大阪参加組数は44組、合格者は3組。約14組に1組合格と関東に比べて3.5倍の合格率の低さがある。ちなみに2022年準々決勝大阪参加組数は42組で合格者は5組。8.4組に1組合格となっている。2021年準々決勝大阪も見てみると33組出場した中で、5組準決勝に進んでいる。6.6組に1組合格の確率となっている。
過去遡っても明らかに今年の大阪準々決勝の合格率が低い。2021年6.6分の1、2022年8.4分の1、2023年約14分の1、極端に少ない。これには大きな理由がある。
2023年2月に大阪吉本にとって大きなきっかけがあった。大阪の吉本興業の運営する漫才劇場というところがあり、そこから6組が上京して東京吉本所属になった。そのメンバーがロングコートダディ、シカゴ実業、ニッポンの社長、マルセイユ、マユリカ、紅しょうが。劇場メンバーのトップが卒業したことで確率が下がったことが大きな理由かと思う。
実際にこのメンバーから準決勝に進んだのはシカゴ実業、ニッポンの社長、ロングコートダディ。もしここが大阪所属のままになっていなければ44組から6組合格者がでることになり約7組に1組合格と本来の合格率に戻る事になる。特にロングコートダディに至ってはM-1グランプリ2021、2022と2年連続で決勝に勝ち進み全国区となった。
そしてロングコートダディと同じぐらいテレビで活躍し始めたニッポンの社長はキングオブコント2020、2021、2022と3年連続決勝に勝ち進んでいる。大阪合格率アップの鉄板2組が東京所属になったのは大阪の合格率的に考えるとだいぶ痛手ではあった。
そして今回は普段漫才に定評のあるシカゴ実業が準決勝まで勝ち進んだのも凄い。いつ見ても面白い漫才をする2人なのだがM-1グランプリは2019年に1度準々決勝に勝ち上がったぐらいで、3回戦で惜しくも上がれない事が多い期待値の高い芸人さんだ。
そしてテレビにジワジワ出てきている紅しょうがは実力者でM-1グランプリでは何度も準々決勝まで勝ち上がっており、女芸人No.1決定戦THE Wでは2020、2021、2022と3回決勝に勝ち上がり、準優勝の経験もある。もっとも優勝に近い芸人としても名前があがるほどでもある。
そして今回キングオブコント2023準決勝まで上がってきている大阪組の滝音、天才ピアニスト、隣人もだいぶ勢いがあり、天才ピアニストに至ってはTHE W2022の優勝者でもある。滝音も毎年決勝予想の時には名前が挙がる芸人としても有名で、隣人も誰も思いつかない斬新な漫才をするので東京にハマって活動するのかも秒待ちかもしれない。ここの3組が一足先に上京してしまっていたら大阪は0になってしまう。いつ上京してもおかしくない3組でもある。大阪の準々決勝の組数はジワジワ増えているので新星がまた着実に育っている事は間違いない。
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