九里 プロ初2桁星へ王手 1週間でバンザ~イ!3勝「役割果たすだけ」
「広島12-4DeNA」(13日、マツダスタジアム)
役割を問わず、フル回転してきたご褒美だ。広島2番手の九里亜蓮投手が1点を奪われながら、2回を最少失点に抑えて9勝目。1週間で3勝をマークし、初の10勝に王手をかけた。
「与えられたところで自分のボールを投げることが一番。野手の方が打ってくださるから勝ちが付いている。野手の方に感謝です」
試合後は控えめに話したが、またしてもチームの危機を救った。先発の中村祐が3回3失点で早期降板。だが、緊急登板は慣れたもの。四回こそ不運な安打が重なって1点を失ったが、五回は3人でピシャリ。DeNAに傾きそうな流れを引き戻した。
勝負の9月。勝利の女神が鉄腕にほほ笑んでいる。7日・阪神戦(マツダ)、9日・中日戦(ナゴヤドーム)もビハインドの展開で登板して白星をゲット。テンポいい投球が逆転劇を呼んでいる。今季は開幕ローテ入りし、チーム事情から中継ぎに配置転換。一時、先発に戻ったが、再びリリーフを任されている。目まぐるしく持ち場が変わっても、1球にかける思いは不変だ。
「言われたところで自分の役割を果たすだけです。引き続きしっかりやっていきたい」
苦しい時こそ頼りになる。歓喜のフィナーレまで、熱く腕を振り続ける。