カープ連敗止めた森翔平 大きく変えたオリックス・山岡の助言「そこから、出力も上がりました」
「広島東洋カープ4-2横浜DeNAベイスターズ」(2日、マツダスタジアム)
連敗を3で止めた広島勝利の立役者は先発・森翔平投手(25)だ。自己最長の6回を1失点にまとめて4勝目。これで自身は3連勝となった。
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MAX154キロの速球派左腕に変身した森。転機は3月18日のオリックスとのオープン戦だった。先発し4回6四球で2失点の乱調。MAXも142キロ。開幕ローテ入りは絶望となった。
翌日、投げ合ったオリックス・山岡泰輔投手から連絡をもらった。同じ施設で自主トレを行う先輩は冷静に分析してくれた。
「低めに集める意識が強すぎて、後ろに重心が残っている。“右足を大きくコンパクトに使え”と。僕も山岡さんと同じ踏み出す足が軸足なのでよく分かりました」
左腕なら左足が軸足の場合が多いが、森は踏み出す足に軸があるのだという。同じタイプの山岡からの助言だからこそ理解できた。
「そこから体重が右足に乗るようになって出力も上がりました」
昨オフから自主トレにかけて取り組んできたトレーニングは実りつつあった。だが、結果を求めるあまり発揮できずにいた。一つの言葉が森を大きく変えた。(デイリースポーツ・達野淳司)