今回は老舗蕎麦屋「神田まつや本店」をエクセルで描いた話。
- 久しぶりの建物もの
- 江戸蕎麦の名店「神田まつや本店」
- エクセル画のスペック
- エクセル画ざっくり作画過程
- エクセル画バーチャル額装版
- 【後日談】エクセル画納品
- 【さらに後日談】エクセル画目視訪問
- 【最後に】エクセル画ってどんなの?
久しぶりの建物もの
今回は友人からのオファーがあって久しぶりの建物案件。ネタ枯渇でフルエクセル画は5か月ぶり。最後は3月に描き上げた名古屋の老舗酒場「大甚」。東京の老舗酒場は年初のこの2軒以来になる。
今作はこれら老舗ものからの移植パーツも使えたので思ったほど時間がかからなかった。
江戸蕎麦の名店「神田まつや本店」
コロナ以前は、外出先からの直帰で夕方から焼き鳥にかまぼこで一杯ひっかけてから蕎麦〆でお世話になったけどここ数年はコロナ化で都心に行く機会も減ってご無沙汰。今回はエクセル画ネタ用に行ってみたら猛暑下でもこの行列。外観撮影のみで、店内は次回にしときます。
「神田まつや本店」は明治17年創業(1884年)なのでもうすぐ140年の老舗。近所には同じく老舗蕎麦屋の「かんだやぶそば」もあるけどあちらは数年前の火災で建て替えになって、料理もコース料理があったり、雰囲気的にもフォーマル感強すぎる。しかもいつ行っても大行列。
個人的には「町そば」風の外観でカジュアルムードの「まつや」の方が好みだ。(こっちも並びますが)
そんな「神田まつや本店」をエクセルで描いてみた。今回はエクセル画のみで店内レポートはまた追っての予定です。ちなみに夜でもこんなに並んでました。店前センターには街路樹と街灯あるので、エクセル画ではBM社ばりに除去します。
エクセル画のスペック
2023年8月制作。7月末から着手。8月半ばは夏休みもあって2週間ほど中だるみでやっと完成。でも実稼働日は6日ほどパーツ数1865。
こちらはドット版。
正面の竹柵や植木や植え込みにパーツが密集。でも、過去作からの移植物件だったりします。1階屋根の瓦も詰まってる。
エクセル画ざっくり作画過程
今回も出来上がるまでの途中経過をざっくり紹介していきます。初日&2日目
初日だけだとなんだかわからないので
2日目は2階部分と難敵の瓦。1枚描いたものを変形させながら載せていって完成。パーツ数705。
3日目
今日は建物2階部分。こっちにも瓦はあるけど簡略バージョン(でも面倒です)。提灯を入れたらなんだかバルタン星人みたいな顔つき。次は背景や周辺建物の予定。パーツ数871。
4日目
今日はお店前の道や植え込み。
小物メインなのであんまり進んだ感じがしない。
それでもパーツ数1120。
5日目
今日は暖簾と両隣の脇役の建物。
リアルのお店の前には
街路樹(&街灯)があるけど、
BM社ではないがここでは除草剤を使わず除去。
残すは空と屋号入れ。
パーツ数1702。
一挙に増えた。
エクセル画バーチャル額装版
最後は背景と屋号入れ。
そして出来上がったエクセル画のバーチャル額装版がこちら。
いつかリアル額装したものを
お店にゲリラ納品したいと思ってます。
【後日談】エクセル画納品
そして2023年10月、いつものがらの額装をして(ダイソーですが)
ゲリラ納品に向かう。
この日はそもそも描いたきっかけになった
友人と連れ立って訪問。
大将とは学生時代からの友人ということで、
あらかじめ店に行く旨は伝えていたけれど
エクセル画の話は伏せての入店。
平日の16時でもすでに満卓で10分ほど外で待機。
相変わらずの盛況ぶりだ。
大将は忙しそうだったから
まずは一杯。
熱燗に焼き海苔、至高の組み合わせ。
このあともひたすら熱燗熱燗熱燗。
お新香に、かまぼこ、ニシンとか
いろいろ頼んだけど ほぼ写真撮り忘れ。
店内の雰囲気からすると、
トイレ内に飾ってもらうのがよさそうな感じだ。
大将に
「店先の街路樹と街灯が邪魔じゃないですか?」
と聞いたら、
「区にお願いしたんですけど、公共性が高いので
1階に駐車場とかないと撤去はできない、って言われたんですよ。
この店の1階に駐車場作ったら
風情も何もあったもんじゃないしなぁ。
見事な店構えも、きれいに見えないままになっているとのこと。
エクセル画だけでもすっきりとした外観にしといてよかった。
また近々お邪魔させてもらいます。
【さらに後日談】エクセル画目視訪問
SNSでつながっている人から、
「お店にエクセル画飾ってましたよ」
との連絡があった。
年末から体調の関係で飲酒活動を自粛してたんだけど、
年が明けてやっと飲めるモードになってきたので
2024年2月、この前のメンバーとお店に訪問することにした。
入店早々、大将が奥から出てきてくれて
「トイレに飾らしてもらってます」
とのこと。
納品時に話したことを覚えててくれたらしい。
おお、入ってどセンター。
男性なら立って用を足すならいやでも視線に入ってくる。
もう一枚。
男女共用なので女性の方もご覧になれるポジションだ。
描いた絵がお店に飾ってもらえるのがゴールなので
こちらの老舗も目標達成だ。
その後は鰊、山葵菜、蒲鉾と
写真撮り忘れたけど、焼き鳥に湯葉。
湯葉は大将からの差し入れだ。
そして飲酒解禁後の久しぶりの熱燗。
まわる。
店先には行列ができて、満卓状態のお店だけど
まったくせわしさを感じさせない風情。
味はもちろんだけど、雰囲気も名店ならではだ。
〆はここでは初の温そばのたぬき。
温だとつゆの味が際立つ。
たぬきだけど、麩、なると、ほうれん草、ネギで
なんだか具沢山だ。
沁みる。
春にはまた行かねば。
【最後に】エクセル画ってどんなの?
「エクセル画」というと
エクセルのマス目に色を付けて描いていく
「ボクセルアート」、「ドットアート」を
イメージする人が多いですが
自分はエクセルに搭載されている
「描画ツール」から
曲線や円、四角の基本図形やフリーハンドを使って
シートの上に線を描いて
それに色を乗せて積み上げて描く方法でやってます。
ブロックを組み立てていくようなものです。
こんな感じです。
エクセル画に腰を入れて描き始めてから
もう10年以上たちますが
ペンタブはどうも扱いづらくて
ずーっとマウスを使て描いてます。
かなりの変態画法です。
お付き合いいただきましてありがとうございました。