俳優・望海風斗、平原綾香、井上芳雄、甲斐翔真、橋本さとし、松村雄基、伊礼彼方、Kが24日、東京・帝国劇場で『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』のプレビュー公演を前に、囲み会見を開いた。
1899年のパリ、退廃の美と、たぐいまれなる絢爛豪華なショー、ボヘミアンや貴族、遊び人やごろつき達のいる世界が舞台。激しい恋に落ちたアメリカ人作曲家クリスチャンと、ナイトクラブ ムーラン・ルージュの花形スター・サティーン。しかし、クラブのオーナー兼興行主のハロルド・ジドラーの手引きで、彼女のパトロンとなった裕福な貴族・デューク(モンロス公爵)が間に入り、2人を引き裂こうとする。そこで、クリスチャンは、才能にあふれた、その日暮らしの画家トゥールーズ=ロートレックやパリ随一のタンゴダンサー・サンティアゴとともに、華やかなミュージカルショーを舞台にかけ、ムーラン・ルージュを窮地から救い、サティーンの心をつかもうとするのだが……。
役の衣装で会見に臨んだキャスト陣。この日は報道陣にも、その豪華絢爛な世界をお披露目するということで、2階席から舞台をバックにした会見となり、井上も「後ろのセットを見てもらえたら、いい形だなと思ってもらえると思います」とのコメント通り、大迫力のなかでのものに。
このセットに、サティーン役を平原とWキャストで演じる望海から「毎日見てても感動するんです」と、見入るものだそうで、「早くみなさまに客席に入って、素晴らしい世界にお連れしたいなと思っています!」と、感動を分かち合いたいと意気込む。そんな瞬間が本日この後に迫ったということで「みなさまの反応や空気感で変わっていくと思いますので、いろいろ試しながら作り上げていければ」と、気持ちを語った。
一方、平原からは「作品が本当に素晴らしいんです。やっていても毎日感動しながらです。観終わった後には『愛してる』という言葉がきっとみなさんの心に残るんじゃないかなと思っています。泣けて、笑えて、悲しくもなるけど最高に本当にハッピーになる作品です」と、アピール。これに甲斐もうなずきながら、「ゲネプロから泣けたんです。日本にやってきたんだ、これを日本の観客のみなさまに届けられるんだと鳥肌が立っています。待ち切れないです」と、興奮気味。
この甲斐の“泣けた”にWキャストでクリスチャンを演じる井上が反応し「冒頭の僕の演技で泣いたのかなと一瞬思ったんですけど、もう翔真~!(笑)」と、イジると甲斐は大焦り。その後、焦って言葉が出にくくなってしまう甲斐を井上は「Wキャストを意識するという芸風でやっているので」とフォローを入れる一幕が。甲斐との関係として井上は「リスペクトしあってて」といい橋本もキャスト同士が「仲いいよね」というと、井上は「僕もこれまでのWキャストの歴史の中でかなり仲いい方です」と、ポロリと漏らし、伊礼がこれまでの井上のWキャストを挙げようとして、イジられる一幕もあった。
また、本作の見どころとして平原は「衣装はみんな、それぞれの身体にピッタリ合うようになっている衣装なんです」という“攻めた”衣装だそうだが、井上は、「第1幕は(サティーンが)スカート的なものを羽織ってないですよね」というと、平原はうなずきながら「『ムーラン・ルージュ』ですから。でも、全然いやらしさを感じない、コルセットの格好いい衣装なので、お子さまにも安心して見せられると思います」と、胸を張った。
そのピッタリと身体に合った衣装のためにトレーニングなどはした?との問いかけに、平原は「夏にジムに行ってました」と話したり、望海は、「(今年2~3月上演の)『DREAMGIRLS』でだいぶ鍛えられていたので、そのままとくに何もしてません」とのこと。
さらに、望海といえば、『宝塚歌劇団』雪組で男役のトップも務めていたということで、「宝塚を辞めて、この格好出でるというのが気にならないくらい、この世界観にマッチしていると思います」と話す。すると井上が「でも、(望海の)お父さんはこの作品を観るのに気にしてて、条件あるんだよね」と、振ると、望海から「(お父さんは)『2階席じゃないと見れない』と言ってて(笑)」と、男役からの変化に戸惑いも感じているというエピソードが披露され、笑いを誘っていた。
『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』プレビュー公演は24日から28日まで、本公演は29日から8月31日まで帝国劇場にて上演予定!