（撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ）
山北早紀、芹澤優、茜屋日海夏、若井友希、久保田未夢による声優とアイドルのハイブリットユニット『i☆Ris』が9月14日に東京・新宿バルト9で『Live & Documentary Movie ～i☆Ris on STAGE～』（監督：野中哲也／配給：エイベックス・フィルムレーベルズ）公開記念舞台あいさつを開いた。
2022年にデビュー10周年を迎えた『i☆Ris』。その10周年プロジェクトとしてさまざまな施策が行われてきたが、その最終章にして初の実写映画作品。半年間に渡り徹底インタビューが行われ、一人一人の思い出の地
を巡りながら振り返る中で見えてきた、今まで誰にも見せることのなかった、迷い、苦しみ、挫折、そしてファンへの想いなどが詰まった過去、現在、未来を映し出す作品となっている。
トークセッション中には、本作のポスターに入るキャッチが『私たちはアイドルを生きてる。』ということにちなんで、この12年を振り返るテーマが振られる。若井は「12年前はアイドルを生きると思ってなかったんです。でも、こんな楽しいんだ！ってずっと思っているんです。本当にアイドルになって良かったと思いました。人生が豊かになりました！」と、ニッコリ。
芹澤も「12年前はアイドルを生きると思ってなかったので」と、若井に続いたが、これにはファンから「えー！？」の疑いの声が飛んでおり、芹澤の本心からなのかは分からないコメントに。それでも芹澤としては「自分でやってみて、こんなに自分にアイドルの才能あるなんて。現場でもみんなから『i☆Risで1番アイドルしてんじゃん！』って言われるんです。気づいたら私の12年分はアイドルになりました。だからこそ、アイドルはこうっていうものがなかったら、アイドルってなんだろう？ファンってなんだろう？何をしたら楽しいんだろう？って、いろいろ探して経験していくなかでこれがアイドルなんだっていうことを感じて。それが映画に落とし込まれているのかなって。だからアイドルになって良かったなって」と、アイドルという存在そのものを考える原動力になったようだった。
茜屋もアイドルをするとは思っていなかったそうだが「気がつけば12年走り抜けてて。いまだにアイドルってなんなのか模索してるかな。知らなかった自分に出会わせてくれたのもアイドル」と、やってみて自分の知らない一面と出会えたとのこと。
久保田もアイドルをするつもりはなかったそうだが「歌って踊る機会を頂いて、私の中でもアイドルって何が正解なんだろうっていまでも分からないです。けど、みんなが私のアイドルって言ってくれるからアイドルだなぁっていう感覚に近くて。これからもみなさんが私のことをアイドルと言ってくれれば、私はアイドルです」と、自身なりの答えを披露した。
山北は「私はアイドルになりたかった！」と4人とは正反対の入りで観客たちからの喝采を受け、「アイドルへの理想像もあって、“絶対ショートケーキしか食べない！”“キュンキュン萌え萌え”ってイメージだったけど、全然うまくいかなくて（笑）。それでやってみて思ったのが、思ったより、アイドルってアイドルじゃないなって。生々しかったです。12年やったというのもあるかもしれないけど、偶像も短期集中でワッとやってワッと解散するなら偶像系もありだったかもしれません。でも、こうしてみんなが三十路になりつつあるグループでさらに上を目指すってなるとリアリティー感、偶像とかで語られないリアルな汗水を見せたほうがいいかなって。私の思っていたアイドル像とは違うけど、それより100万倍くらい楽しいアイドル人生を歩んでると思います」と、人生哲学がにじみ出るようなコメントを語った。
続けて10年後の2034年はどうなっている？という未来志向の質問が。山北は「43歳になってます」と現実的な話とともに「私はそのとき幸せだと思う場所にいたいなと思っていて、『i☆Ris』を続けてて幸せじゃないと思うタイミングもあったけど、いろんなものと比較してやっぱここでしょとなって12年いるので、このまま『i☆Ris』のことが好きだったら『i☆Ris』続けたいと言ってると思う。もしかして、それより素敵な幸せを見つけてしまったら、そっちに言っていると思います。それがリアル」と、ファンたちをソワソワさせたが「いまのところありません！」とちゃんと付け加えていた。
若井は「今後『i☆Ris』がどんな形になっているか分からないけど、いまは最高を更新し続けていて。（ファンの）みんなと5人が集まろうよと言ったら、集まってくれると嬉しいなって思います」と、希望を伝えて観客たちから拍手を受けていた。
『Live & Documentary Movie ～i☆Ris on STAGE～』は公開中！
※元メンバー澁谷梓希からのメッセージ掲載記事
・i☆Ris「Live & Documentary Movie」公開で1人1人見どころ！澁谷梓希からメッセージも
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
