俳優・染谷将太(27)、戸田恵梨香(31)、斉藤由貴(53)、永瀬正敏(53)、森七菜(18)、楽駆(22)が2日、東京・新宿ピカデリーで映画『最初の晩餐』(監督:常盤司郎/配給:KADOKAWA)公開記念舞台あいさつを常磐監督とともに開いた。
父が亡くなり親族一同がそろうなか振る舞われる“通夜ぶるまい”を通し、父の思い出とともに家族も知らなかった料理1品1品に込められた愛情と秘密が浮き彫りになっていく、胸温まる物語。カメラマンで一家の弟・東麟太郎を染谷、姉・美也子を戸田、母・アキコを斉藤、兄・シュンを窪塚洋介、父・東日登志(永瀬)が演じるという豪華実力派が“家族”となって共演しているところも見どころの1つ。
本作は、先に家族の子供時代から撮影がスタート。その際に麟太郎、美也子ともに森をはじめとした子役が演じたが、そこを観て染谷は「最高でした。本当にあの期間が好きで、自分がやりたかったくらい1大人になってから悩んでばかりの役だったし……。過去パートが公式You Tubeにちょいちょいあがっているので観てました」と、羨むような気持ちになったのだとか。
戸田も、「私も羨ましくて!」と声を大きくし「私達の家族ってこうだったんだとキラキラしていて。七菜ちゃんが綺麗だと思って、なんで私こんな声低いんだろうと思って。本当にキラキラ輝いていて、私こんな10代を生きていられたんだろうかと思って」と、恐縮してしまうほどだったこをを告白して沸かせ森は「ありがとうございます!」と、ニッコリだった。
一方、永瀬は見どころとして、窪塚、斉藤とのシーンをあげ「2人に作ってもらう最後のシーンがありまして、『辛ぇなぁ』というセリフはぐぐっと来ました」と、思い入れたっぷりに語った。
イベント後半には作品にかけて、“最後の晩餐”は誰と何を食べたいかという質問が。染谷は『家族と寿司』としたが、「これ以上はないです。子供の頃から、母親とスーパーに行くと、お惣菜コーナーで寿司を見かけると、お菓子のかわりに買ってもらってて」というほど寿司好きだそうで「最後の一貫は巻物か玉子ですね」と、チョイス。
戸田は『家族とお鍋』だそうだが、本作ですき焼きをつつくシーンが忘れられないそうで、「1つのものを一緒に食べるというのはいいなと思って、最後ならお鍋かなと。いまの気持ちはすき焼きです!」とのこと。
斉藤は『桃』といい、「たぶん1人で食べたい。大切な人と一緒にじゃなくて、料理というより、お味噌汁はおいしすぎて逝けなくなっちゃう気がする。すっと後味なくして、1人で逝きたい」と、しんみり。すると永瀬は『ガネ』としたため、この詳細を聞こうとすると「南九州の方のソウルフードなんです。みなさんネットで調べて頂いて。南九州に来たら召し上がっていただきたいなと思って」と、変化球を投げてニコリとしていた。
そして、染谷から「とても素直で正直な映画だなと思っています。広く伝わってもらったら幸せです」と、メッセージを寄せていた。
映画『最初の晩餐』は公開中!