夫婦でイベントに登場（撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ）
俳優・石田純一とプロゴルファー・東尾理子夫妻が8月28日に東京ビッグサイトで開催された『第10回エンディング産業展』に登場した。
東京博善株式会社が葬儀・埋葬・供養・相続など、終活産業に関わる企業が一堂に会する日本最大の専門展『第10回エンディング産業展』を8月28日と8月29日に開催。その一環として行われた。
会場は祭壇のようなセットとなり、モノクロとなった石田の写真も飾られる生前葬のスタイルに。時間となると棺がステージ真ん中にセットされ、そこからタキシード姿の石田が登場。石田は後ろ手で髪をかきつつほほ笑みとともに現れた。
そこから大学時代からの40年来の友人からのビデオレターが流されたがその友人から元恋人と言われた長谷川理恵の名前が挙げられたり「石田さんもクローザーとして現れた理子ちゃんのおかげで家族を大事にしていて理子ちゃんが大好きでで理子ちゃん以外の女性も大好きで」と気の置けない関係だからこそのコメントが寄せられることとなり、関係者席に座っていた東尾もこれには爆笑しながら聴いていた。
続けて東尾が喪服姿で壇上へ上がり、弔辞を読み上げる。東尾は「台本通り読みます」と前置きすると弔辞を読み上げることとなり「たくさんの家族があり、私たちに迷惑をかけ、手こずらせてばかりでした。ただの夫婦ではなく生涯の反面教師、都知事選出馬騒動、コロナの騒動もありました」と心境を吐露。それでも、東尾は「とはいえ家族の中での彼の役割は計り知れないものでした。毎日家族を送り届けどけ、休日は70歳とは思えないほどに活動し、（いしだ）壱成くんやスミレちゃんからも親しまれました」と、感謝をささげ、その最後に、「ありがとう、さようなら」と言葉を添えていた。
続けて石田は「棺桶に入ったのは初めてです。何度かその危機はありましたが、生きながらえております」と現況を口にしつつ、「生前葬というのは自分も参加できるメリットがあります。突然亡くなる場合、なんとなく世の中の表舞台から消えちゃう療養されたりして消えていったりしてしまう。ある程度元気なうちに、意識とか、言動がしっかりしているうちに……。（自身が）言動がしっかりしているとは言えないけれど（苦笑）。死というのは、いままで生きてきたようにしか死ねないと思っています。存分に生きたという証の大きなチャレンジが死だと思っています。どんなエンディングになるのか自分でも予測することはできないです。周りにいろいろ迷惑をかけてきたかもしれませんが、周りにあまり負担にならないものを残していけたら」と、気持ちを話していた。
その後、囲み会見も開催され、石田は「個人的にウルッとしちゃいました」と心境とともに棺桶の入り心地へ「ちょっとなんとも言えないかな（笑）。運んでもらうのは力がいるので、ちょっと申し訳なかったかな」と感想を。自身としては本当に棺桶に入るとしたら「あと14年。一番上は野球選手になっているかわからないです。いろんなものをもうちょっと見ていたいなって」と、希望を。
そんな石田の棺桶に入れてあげたいものとして東尾は「靴下！」と、靴下を履かないキャラで知られる石田とは真逆な発言で報道陣を爆笑させる。「スポーツのときは履いていて、行く度に忘れていくから買ってくるんです。それで結構家にあって」と、エピソードを披露した。
生前葬をしたことで今までを振り返って「面白い人生だったなと思います。ただお金にだけは縁が無いかなって。そこが嫌われない理由かもしれません」と冗談めかす。
東尾は石田の行動に「みなさまの報道で知ることが多いんです。結婚式をどこでやるのかもTVで知ったくらいで」といい「都知事選出馬のときが象徴的な感じでした」とも。
現在の東尾への気持ちへ石田は「リスペクトできる女性。そのぶんダメ親父だけれど、いいところもあるかもしれないって。温かくてありがたいなって」といい、逆に東尾は「70歳になってても全力で遊ぶところですね。6歳の息子に対して全力で野球をしたりして」と、何でも全力なところを挙げていた。
そんな石田にはやり残したことがあるといい「映画をやりたくて入った世界なのでやりたいなって思っています」と、生きている限り追いたい夢があることも明かしていた。
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
弔辞を読む東尾
