『みんなのGOLF』が発売された日。国民的ゴルフゲームの記念すべき初代作品。手軽で爽快な取っつきやすさが魅力だった【今日は何の日?】

byウワーマン

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『みんなのGOLF』が発売された日。国民的ゴルフゲームの記念すべき初代作品。手軽で爽快な取っつきやすさが魅力だった【今日は何の日?】
※本記事は、2023年7月17日にアップした記事を再編集したものです。

ゴルフゲームの新たなトレンドを生み出した作品

 いまから27年前の1997年(平成9年)7月17日は、プレイステーション向けに初代『みんなのGOLF』が発売された日。

 
『みんなのGOLF』は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)から発売されたゴルフゲーム。発売後に口コミで話題となり、ロングヒットを記録して最終的に200万本以上の売り上げを達成している。『みんゴル』の愛称で親しまれ、プレイステーションの定番シリーズにまで成長していったというのは、改めて説明するまでもないだろう。
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 これまでに据え置き機ではVR用も含めて8作品、プレイステーション・ポータブルではゲームが2作品と実用ツール系のソフト『みんなのGOLF場』シリーズが4作品発売されている。とくに『みんなのGOLF場』は変わり種で、別売りのGPSレシーバーがあれば、実際のゴルフ場でのプレイ中にグリーンまでの距離や高低差がわかってしまうというのだからすごい。

 
『みんゴル』シリーズ最大の魅力は、やはりポップな見た目で取っつきやすいところにあったんじゃないだろうか。筆者の記憶が確かなら初代作品が発売された当時のゴルフゲームのトレンドはどちらかと言えばリアル志向で、90年代初頭からシミュレーター寄りの作品がずっと人気を博していた。実際筆者も『遙かなるオーガスタ』や『ワイアラエの奇蹟』といった作品に熱中していた覚えがある。

 そんな時代にコミカルなキャラクターたちを多数登場させ、操作面も極めて簡単にチューニング。しかもカップインの際などに盛り上がるような演出を入れて爽快な気分を味わわせてくれるといった、シミュレーター系とは真逆を行くような作品を投入してきたのだから誰しも驚いたはず。筆者的にも「ゴルフとはこういうものだ」というイメージを根底から覆されたような感覚だった気がする。環境音だけでなく、桜庭統氏が手掛けたすばらしい楽曲がつねにガンガン流れていたところも印象的だった。
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 ゲームのテンポがサクサクとスピーディーだった点も気持ちがいいところ。シミュレーター系の作品は描画がリアル過ぎてテンポがいいとは言えなかったため、3D作品なのに軽快にラウンドできたのはなかなかに革新的。カメラ移動も自由自在でコース上をグリグリ動かせたのが便利だった。

 登場キャラクターたちの見た目も能力も千差万別で、それぞれに飛ばし屋やスピンが強力などの持ち味があったのもよかった。後の作品にも多大な影響を与えており、本作品以降はキャラクター性を活かした3Dゴルフゲームが多数登場している。

 ショットのたびに□ボタンを押すとさまざまな角度からリプレイで見せてくれる機能があり、悦に入ることができた。スーパーショットが飛び出たときは自動的にVTRを記録してくれたため、後から何度でも眺められたのがよかった。ホールインワンなどはやはりうれしいもので、プレイするたびに見ていたなんてプレイヤーもいたんじゃないかな。

 現在、初代
『みんなのGOLF』ほか、いくつかのシリーズ作品は有料サブスクリプションサービスのPlayStation Plus プレミアムでプレイすることができる。また、エクストラ以上ならゲームカタログから『New みんなのGOLF』をダウンロード可能なのでこちらもおすすめ。ただし、こちらはオンラインサーバーが2022年9月30日で停止し、現在はシングルプレイヤーのオフラインモードのみの利用が可能となっている。
2022年(25周年)から続く流用記事です。
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