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【任天堂】84期株主総会の質疑応答を公開。Switch後継機種の転売対策や新規IPについての考え、開発者の高齢化などが話題に

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【任天堂】84期株主総会の質疑応答を公開。Switch後継機種の転売対策や新規IPについての考え、開発者の高齢化などが話題に
 2024年7月1日、任天堂は“第84期 定時株主総会 質疑応答”を公開した。
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 本資料は、2024年6月27日に開催された任天堂の“第84期 定時株主総会”における質疑応答の要旨をまとめたもの。質問は総会に出席した任天堂の株主によるもので、回答は代表取締役社長・古川俊太郎氏をはじめとした役員によるものだ。

 1問目は「ゲームを遊びたいと思っている視覚障がいを持つ人に向けて取り組んでいることがあれば質問してほしい」という、ゲームのアクセシビリティに関する質問。これはソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)やマイクロソフトが近年、障がい者向けコントローラーの販売やゲームソフト内のアクセシビリティオプションの充実に力を入れていることを踏まえたものと思われる。

 古川氏による回答は「視覚障がいのある方だけでなく、ゲームをするのに不自由な思いをされている方に当社のゲームを遊んでいただけるよう、さまざまな努力をしていきたいと考えています」というものだった。

 Nintendo Switch後継機種の転売対策については「各地域の事情を踏まえて、法令の許す範囲で何らかの対策ができないか検討を進めています」とのこと。また、半導体不足などの問題は解消されており、現時点では部品不足等が生産に大きな影響を与えるとは考えていないそうだ。

 任天堂は人気IPを活用したゲームが多いことを踏まえた、新規IPについての質問も。「おなじみのキャラクターを活用したゲームを好まれるお客様向けの開発をするだけでなく、新しいものを期待されているお客様に、新たなご提案もしていきたいと開発者一同で考えています」とのことだった。

 中核を担う開発者の高齢化も話題に。これには代表取締役フェローである宮本茂氏も回答。「取締役のなかで私は最年長ですが、快適に仕事をしています」としつつ、「新しいゲームの開発については、若い世代の開発者でつくれる体制になっており、順調に引き継ぎはできていると考えています」「さらにもっと若い層に引き継げていけたらいいなと思っています」といった見解を示した。

 インディーゲームに関してはプラットフォームの魅力を高めるためにも関連の活動を強化していくとのこと。生成AIについても触れられており、“知的財産権に関する問題”を有しているとしながらも、技術の発展に対しては柔軟な姿勢で対応。単純に技術だけでは生み出せない価値をこれからも届けたいと表明した。

 そのほかの質疑や、より詳細な回答などは
“第84期 定時株主総会 質疑応答”を確認してほしい。
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