MVPにGK小久保、決勝弾の細谷には「物足りない」と喝

　パリ五輪の男子サッカー日本代表は現地時間7月30日、グループリーグD組第3戦でイスラエルを1-0で下した。エースFW細谷真大の今大会初ゴールが決勝弾となったなか、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏がこの試合の「MVP」と「物足りない選手」を挙げている。

　2連勝の日本はすでに決勝トーナメント進出を決めていたなか、第2戦マリ戦（1-0）からスタメン6人を変更してイスラエル戦に挑んだ。GK小久保玲央ブライアンの好セーブでピンチをしのぎ切ると、試合終盤には細谷が今大会初ゴールをゲット。最終戦でも勝ち点3を上積みし、D組の首位通過を決めた。

　闘莉王氏はこの試合を通し、「MVPは間違いない」とファインセーブを連発していたGK小久保を絶賛。「大事なところのセービングのおかげで、チームは無失点で突破できた。相手がPKを外すなど、運も味方につけている。直近2試合は展開的には劣勢で、無失点は驚き」と存在感を評価している。

　一方、「物足りない選手」に挙げたのは決勝弾の細谷。後半34分の投入となったなか、同アディショナルタイムに待望のゴールを奪った。闘莉王氏は「チャンスメークやポストも頑張っていた」と一得点も含め一定の評価をしつつも「A代表経験者の1トップで3試合1ゴールは物足りない」と喝を入れた。

「もう少しオフェンス陣を牽引してほしい。一番大事な決勝Tで結果を出してほしい」

　期待感も高いからこそ、愛ある言葉をエースに送った闘将。日本はベスト4進出を懸けた準々決勝で、C組2位のスペインと対戦する。