パブリッシャーのParadox InteractiveおよびデベロッパーのColossal Orderは4月18日、販売中のシミュレーション『Cities: Skylines II』向けに、3月下旬に発売したダウンロードコンテンツ「Beach Properties」の返金対応の決定と謝罪の声明を発表しました。
「Beach Properties」を無料化し返金へ
この度の、Paradox InteractiveのDeputy CEO Mattias Lilja氏とColossal OrderのCEO Mariina Hallikainen氏の共同で発表された声明では、3月下旬より販売開始となったアセットパックのダウンロードコンテンツ「Beach Properties」が多くのプレイヤーの失望を招いたことに加え、発売当初より生じていた本編の改善ならびに今回のDLCの開発に要した期間のいずれも、実際には十分なものでなかったことを認め謝罪。
有料販売していた「Beach Properties」を無料に変更し、単体購入者へ返金することが明らかにされました。
ただし、「Beach Properties」を内包する、本編の「Ultimate Edition」の既購入者に対しては、支払い額の中から一部を返金するには非常に複雑な手続きを要すること等から、返金対応はできないとのこと。そのため、3つのクリエイターパックと3つのラジオ局から成る計39.99ドル相当のコンテンツの提供を以って補償とするとのことです。
返金の方法など詳しい内容は、公式フォーラムの発表(英語)をご確認ください。
開発方針も変更へ
またこの事態を受け、今後の開発方針の即座の変更を決定。コミュニティの反応を見ながら、ゲーム本編とMODツールの開発を最優先し、今後数か月間は無料のアップデートとパッチの作業に集中。これにより「Bridges & Ports」DLCは2025年の発売へと延期されることになりました。
なお、「Ultimate Edition」購入者向けにも提供されるクリエイターパックDLCは別個で開発されており、本編の制作には影響なし。今後もParadox InteractiveとColossal Order共に透明性を保ちながら、コミュニティの代表者も交えて開発計画を練るなど、本作をより良いものにすることに努めるとされています。
コンソール版の発売は10月が目標
PC版とは別個のチームが開発するコンソール版は、これまでは発売を今年の春に予定していたものの、現時点で10月が目標とされています。今回の件もあり、あくまで目標で、約束をするものでないとのことです。