エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.728
2019.03.26 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ASRock「B450M Steel Legend」 実勢価格税抜10,800円前後(2019年3月1日発売) 製品情報(ASRock) |
今回の主役となるのは、ASRockから新しく発売された第2世代Ryzen対応の「Steel Legend」シリーズだ。そのコンセプトは明快で、ズバリミドルレンジにして高耐久。AMD X470の下位にあたるミドル向けのAMD B450チップを搭載しつつ、ハイエンド級の高品質コンポーネントを備えている。
Socket AM4マザーでは珍しく、高耐久にフォーカスした「Steel Legend」シリーズ。ミドルクラスの価格帯ながらハイエンド級のコンポーネントを採用、ラインナップはATXとMicroATXの2モデルだ |
電源回路は、ASRock自慢の高級部材「プレミアム60Aパワーチョーク」と「ニチコン12Kブラックキャップ」で構成。PCBには通常の倍となる2オンス銅箔層を用いるなど、1万円前半のマザーボードとしては破格の装備が与えられた。XXLサイズの大型ヒートシンクやI/Oカバーの「I/O Armor」も標準で備え、外観にもクラス以上の風格が漂っている。
長時間高い負荷をかけるゲーマーを中心に、耐久性に優れたマザーボードの需要は根強い。それを手頃な価格で実現した「Steel Legend」シリーズは、ボリュームゾーンを占めるミドルレンジユーザーにとって、まさに待望のモデルといえる。
日頃から耐久性に優れたマザーボードについて聞かれることが多いという、アキバのショップ店員も高評価。早くも売れ筋になっている |
ちなみに「Steel Legend」シリーズは、当然ながらグローバル展開されているシリーズだが、そのコンセプトを提案したのはASRock日本チームだという。売り場で聞くショップ店員の評価も極めて高く、ここしばらくのASRock製品の中では、早くも一番のヒット作という声が聞かれる。多くのユーザーのニーズに“刺さる”注目作が、この日本から誕生したというワケだ。
迷彩風のカラーリングが目を引く「B450M Steel Legend」、まずはその概要から確認していこう。AMD B450チップを搭載する第2世代Ryzen対応のSocket AM4マザーボードで、フォームファクタはMicroATX。チップヒートシンクと大型の「I/O Armor」には、「Polychrome Sync」によるRGBイルミネーションも内蔵されている。
AMD B450搭載のMicroATXマザーボード「B450M Steel Legend」。各種機能や拡張性など、耐久性に関わる部分以外にも光るものが多い |
また、メモリスロットはB450搭載モデル最大級となるDDR4-3,533MHz動作に対応。片方はSATA接続ながらデュアルM.2スロットを備えるなど、ストレージ構成も充実している。
グラフィックス1枚挿しを想定したPCI-Express(x16)スロットには、重量級カードを支えられる装甲仕様の「PCI-E Steel Slot」を装備。オーディオ回路は、ニチコン製オーディオコンデンサを備えた独立設計の高音質回路が搭載されている。
そのほか、ギガビットLANのコントローラには、コスト重視でRealtekチップを採用。USB3.1 Gen.2はType-AとType-Cの2ポートを実装、インターフェイス周りも必要な装備が揃っている印象だ。
ミドルレンジ相応のパッケージサイズ。背面には、シリーズ最大の魅力である高品質コンポーネント、各種スペックについて解説されている |