ソフトバンクのiPhone 5、「緊急速報メール」でauの配信情報を誤受信
ソフトバンクのiPhone 5で、KDDIが配信する情報を緊急速報メールとして誤って受信する事象が確認されてた。同社は来春までに改善するとしている。
ソフトバンクモバイルが配信する「緊急速報メール」にて、KDDIが配信する情報を誤って受信する場合がある事象が確認された。該当機種はソフトバンクの「iPhone 5」。
緊急速報メールでは、気象庁が配信する「緊急地震速報」や「津波警報」、国や地方公共団体が配信する「災害・避難情報」を受信できる。今回の誤受信が起きた背景には、KDDIが緊急地震速報のシステムを活用してニュースなどの情報を同報配信していることが挙げられる。現在、iPhone 5の「緊急速報」をオンにし、ソフトバンクのネットワークが圏外で、auのLTE(2.1GHz帯)が圏内の場所にいる状態で、KDDIがニュースなどを同報配信すると、ソフトバンク版iPhone 5でこれを受信してしまう場合があるという。「非常にレアなケースではある」(ソフトバンクモバイル広報部)が、11月ごろからユーザーから申告があったという。
ドコモ・KDDI・ソフトバンクモバイルはLTEネットワーク上における緊急速報メールの配信に「ETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)」というシステムを採用しており、これも誤受信の要因の1つ。KDDI広報部によると、同社が同報配信するニュースなどの情報を他事業者の端末が受信しない取り組みについて3社で協議し、ドコモはすでに対策済みとのこと。今回はソフトバンクのiPhone 5のみ、その対策が施されていなかった(iPhone 5以外の端末では、誤受信する事象は発生しない)。ソフトバンクモバイルは、来春までにこの事象が改善されるよう対策を進めているとしている。なお現時点では「端末側、ネットワーク側どちらの改善になるかは未定」とのこと。
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