アドバンスト・メディアは10月4日、携帯電話用の分散型音声認識(Distributed Speech Recognition:DSR)を、現行性能の携帯電話に実装することに成功したと発表した。
この携帯電話用DSRでは音声通話は使用せず、音声データから音声認識に必要な特徴量だけを取り出し、パケット通信を利用してサーバに送信を行う。そのため通信ノイズや、通信状態による音声認識精度の低下が起こらないという。またブラウザやアプリケーションと連携可能なため、画面を見ながらの音声入力や、入力結果の容易な視認が可能となる。
アドバンスト・メディアは、同社が開発したAmiVoice DSR技術と、富士通が試作に成功したDSRのLSIを利用し、現在市販されている携帯電話に接続して使用する小型の分散型音声認識モジュールを、富士通と共同で開発、製品化する。
携帯電話メーカ、キャリア、コンテンツプロバイダーに向け、10月より評価・開発用途での出荷が開始される予定だ。
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