韓国のSamsung Electronicsは年内に、中国産の3G規格「TD-SCDMA」と既存のGSMネットワークの両方に対応したデュアルモード携帯電話を発表すると、中国の半導体企業が伝えている。
Samsungのエンジニアは10月11日、T3G Technologyが北京で開いたイベントで、TD-SCDMA/GSM携帯電話で使われる回路基板を披露した。T3G Technologyは、中国のDatang Mobile Communications Equipmentと蘭Philips Electronics、Samsungの合弁による半導体設計会社。
このイベントは、T3GのTD-SCDMA/GSM携帯電話向けモデムチップの製造・テストの成功を祝うために開かれた。
T3Gは2003年1月に、Samsungなどの携帯電話メーカーに採用されるデュアルモードTD-SCDMA/GSMチップセットを設計するために設立されたと同社は話している。同社によるとこのデュアルモードは、既存の携帯ネットワークで通話やデータ送信ができる機能を提供することで、TD-SCDMAをベースにした未来の3Gサービスの採用を加速させることが目的だという。
Samsungのデュアルモード携帯電話は年内に立ち上げの見込みで、TD-SCDMA、GSM、GPRSネットワークをサポートするとT3Gは発表文で述べている。同社はそれ以上詳しいことは明かしていない。
Samsungの担当者にコメントを求めたが、現時点では連絡は付いていない。
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