NTTアドバンステクノロジは10月12日、携帯電話の赤外線通信機能を活用し、パケット料金不要でWebを閲覧できるシステムを開発したと発表した。飲食店内でのマーケティング用途などを想定し、年内にトライアルサービスを開始する予定。
開発した「ホットアクセス」は、ブロードバンド回線と接続した親機と、親機とBluetoothで結ばれた子機で構成。ユーザーはあらかじめ専用アプリ「ホットアクセスブラウザ」を携帯電話にダウンロードしておくと、子機と赤外線通信で経由してインターネット接続が可能になる仕組みだ。
最初に表示するWebサイトは指定できるため、飲食店などの店内に設置しておき、来店客に店のWebサイトを効果的に見てもらうことが可能になる。会員登録やクーポン券の配布などでリピーター率を高めるといったマーケティングに役立つと見ている。
利便性や集客性を確認するため、実際の飲食店などを対象にトライアルモニターの募集を始めた。モニターには機器を無償貸与する。募集は10店舗程度を対象とし、募集期間は11月12日まで。トライアル実施期間は12月1日から来年1月31日までを予定している。
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