発表会場で展示された「804NK」は、まだ開発途上のモデルということで、細かな部分はまだあまり明らかにされていない。日本市場を意識して開発したと見られる、ノキアとしては初の折りたたみ型端末「N71」をベースに開発された機種で、QVGA液晶を採用した点や、撮影補助用LEDを搭載した200万画素CMOSカメラを搭載する点は既報の通り(5月18日の記事参照)。
どちらかというと個人ユーザーをターゲットに開発されているノキアのNseriesだが、804NKは「ボーダフォン・オフィス・メール」に対応するなど、ボーダフォンのスマートフォンラインアップの後継機種という位置づけだ。オーディオプレーヤー機能や海外でも使えるFMラジオなどを搭載するが、Word、Excel、PowerPointなどのファイルが閲覧できるドキュメントビューワや独自のフルブラウザなども用意している。
ボディカラーはブラックのみで、カラーバリエーションはない。外観はほぼN71のままだが、強いて挙げれば底面にボーダフォンのロゴや型番の「804NK」がプリントされている点が異なる。
キーの形状はかまぼこ形で、当然ながらストレート型の「702NK」や「702NK II」と比べると各キーが大きく押しやすい。メニューキーが中央に用意され、入力文字の切り替えを行うキーも一般的な折りたたみ端末のようにダイヤルキー上部に配置されたため、操作感は国内製メーカーの端末に近づいている。ただ、左右のソフトキーには鍵型の模様が描かれていて、「メール」や「ボーダフォンライブ!」などのロゴが印刷されている日本メーカー製端末とは異なる。
ユーザーインタフェースは赤を基調とした色合いで、ボーダフォン向けにカスタマイズされているのがわかる。とはいえアイコンや機能名などにはノキアのテイストが残っており、素早く操作するには慣れが必要だ。
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