キーの動作速度は、ケータイを使う際の満足度を大きく左右する。ソフトバンクモバイルのAndroid端末「HTC Desire(X06HT)」は、タッチパネルを使った操作が大半を占めるので、タップ、フリック、ピンチイン/アウトなどの動作も重要だ。そこで今回は、HTC Desireのブラウザとフォトビュワー、ホーム画面の切り替えと設定画面の呼び出しをどれだけスムーズに操作できるかを確認し、動画を掲載する。また、画面を触ると動く「ライブ壁紙」も動画で紹介したい。
ブラウザはフリックによるスクロール、ダブルタップによる拡大と縮小、ピンチイン/アウトによる縮小と拡大、いずれもスムーズに行えた。iPhoneのSafariブラウザは指の動きにぴったり追従する感覚で操作できるが、HTC DesireのブラウザもiPhoneと同等の快適な操作性を実現していると感じた。また、端末を傾けた際の縦画面と横画面の切り替えも、画面が一時停止するといったこともなくスムーズだった。
撮影した写真のビュワーには、内蔵のウィジェットを使うことでホーム画面上に写真1枚を表示できるほか、ウィジェット上の写真を上下にフリックすると、前後の写真も閲覧できる。また、写真をタップするとビュワーに移り、左右にフリックすると写真が切り替わる。この動作が非常にスムーズで、写真が1枚ずつ切り替わるというよりは、“流れる”と言った方がよさそう。写真はダブルタップやピンチイン/アウトによる縮小と拡大も可能だ。
ホーム画面には7つの画面が用意されており、左右にフリックすると切り替わる。ディスプレイ下部にある光学ジョイスティックを左右になぞってもよい。ホーム画面上でピンチイン(2本の指で触れてつまむ操作)をすると、7画面のサムネイルが表示され、表示させたいホーム画面を選択できる。「設定」は全プログラムの一覧から呼び出して、シーン選択や通話設定などを試した。いずれの動作もきびきびしており、ストレスを感じることはなかった。
ライブ壁紙は、タッチ操作に反応して画面が動くというもので、多彩な壁紙がプリセットされている。その中の1つ「水」では、画面の水面をタップすると波紋が広がる。このほか、再生中の音楽に合わせて表示が変わる「スペクトラム」もある。
HTC Desireのタッチパネルやキーの反応は全体的に速く、ストレスを感じることはほとんどなかった。タッチパネルで快適に操作できるスマートフォンといえばiPhoneが当てはまると思うが、HTC DesireはiPhoneに匹敵する動きを実現していると感じた。
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