筆者はすでに「b-mobile Fair」を所持しており、つい先日、初回期間の4カ月分が終了した。このサービス内容に不満があったわけではないが、b-mobile Fairのあとに登場した「イオン専用b-mobileSIMのプランA」(980円/月)のコストパフォーマンスが気に入ったので、b-mobile Fairの追加チャージ(8350円/4カ月分)はひとまず保留していた。
そんなときにb-mobile Fair用「1GB定額3100円(b-mobile 1GB定額チャージ)」の追加チャージプランが新設されたというわけだ。2011年9月10日には、このチャージプランに加えて初回用のSIMカード付きキット(通常サイズ/Micro SIMサイズ)も発売された。こちらは、初めての人向けだ。
では、b-mobile Fairに「1GB定額3100円」プランをチャージをしてみよう。Androidデバイス向け残高チェックアプリ「bCharge」で確認すると、既存の「Fair 1Gバイト(120日)/8350円(b-mobile Fair 1GB/4ヶ月チャージ)」に加え、新たにもう1つ「1Gバイト定額(30日)/3100円(b-mobile 1GB定額チャージ)」の選択肢が加わっていた。
なお、Fair 1Gバイト(120日)/8350円プランは任意のタイミングで、(利用期間・権利終了後より60日まで)手動でチャージできたが、b-mobile 1GB定額チャージは原則としてオートチャージでの選択を必須とする違いがある。こちらは利用期間がやや短期ということ、そして日本通信としてはできるだけ継続して使ってほしいという一面があるためだろう。ちなみにオートチャージ設定の停止後、あるいは初回のSIMカード付きキットは利用権利終了後、10日以内にいずれかのプランで再チャージを行う必要がある(この期間を過ぎると、再チャージおよびそのSIMカードは再利用できなくなる)。
もちろんオートチャージ設定は再チャージ後にオフにもできる。今回のチャージを最後にもう使わないのであれば、あるいは仮に使いすぎてしまって何度もチャージされてしまうリスクが心配ならば、チャージ後にオートチャージの設定をオフにするとよいだろう。
さて、b-mobile 1GB定額チャージは、端末で利用可能なIPアドレスがプライベートIPアドレスになり、この点もb-mobile Fair 1GB/4ヶ月チャージプランと少し異なる。このためWebサーバなどには活用できないのだが、こちらは多くの人にとってそれほど関係ないだろう。ちなみにAndroidデバイスのテザリング機能で無線LANルータ代わりに利用し、無線LAN接続したPCからPPTPでのVPN接続は問題なく行えた。筆者は同じくプライベートIPアドレスが割り振られるイオン専用b-mobileSIMも3カ月ほどAndroidスマートフォンに装着して使用しているが、Androidアプリケーションの利用でプライベートIPアドレスが起因するトラブル類は発生していない。
日本通信が提供する画像圧縮プロクシは任意利用となる。こちらはb-mobile Fairと同じだ。Androidスマートフォンなどだと、APN設定にプロクシ文字列を設定すれば画像圧縮を利用できるので、プロクシ設定ありとなしのAPNをそれぞれ作成し、用途に応じて切り替えて使うとよい。画像圧縮プロクシを使うと、画像が圧縮されて鮮明でなくなる可能性がある半面、データ受信量を抑え、体感速度の向上につながる可能性が高まる。画像の内容が分かればよい範囲でのスマートフォンクラスでの利用なら、データ通信総量の規制がある本プランは、この画像圧縮プロクシを積極的に使う方がおそらく得だ。
利用可能な残データ通信量あるいは期間のチェックは「My b-mobile」サイトや「bCharge」アプリで確認できる点はこれまでと同じだ。残データ通信量は完全にリアルタイムではないようで、感覚的には数分で反映されていく感じ。数日おき程度に確認しておけば、効率よく30日間で1Gバイトを使い切るような使い方もある程度は可能と思われる。
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