秋晴れに恵まれた11月16日土曜日、KDDIが、高速なモバイルネットワークを体感できる電波測定バスツアーを開催した。
KDDIは今年9月にauスマートサポートの一環で、auユーザが集い観光地を巡りながらケータイの使い方を学ぶauスマートサポート会員限定の「スマートフォン講座付き都内バスツアー」を開催したが、今回の電波調査ツアーは、10月2日に発表した「最大433Mbpsの次世代無線LAN規格IEEE802.11ac対応 au Wi-Fi SPOT(エクセルシオールカフェ2店舗及びドトールコーヒーショップ3店舗)」および「下り最大150MbpsのLTEサービス(Band1・2.1GHz帯)」を体感できる電波マニア向けのクローズドな実験的イベントだった。
本特集では、電波調査ツアーの様子(前編・後編)と、XenSurveyによるフィールドテスト結果をレポートする。
朝9時に、電波調査ツアー参加者が集い、イケメンな広報企画担当の松田慧氏がツアーガイドとなり、全体の流れや注意事項などについての説明があった。
担当者は、10月に技術部門から広報部門に異動してきたばかりということで、技術寄りの広報担当者を増員しなければいけない時代になったという事だろう。
電波調査ツアー参加者への貸出用に2013冬モデル端末が用意されており、XenSurveyによる自動テスト用に冬モデルGALAXY Note3 SCL22と夏モデルHTC J one HTL22を持参していので、発売間近のLG×KDDIコラボ端末の「isai LGL22」を選定した。
XenSurvey用のAndroidスマートフォンとして、GALAXY Note3 SCL22 および HTC J One HTL22、GALAXY J SC-02Fのブルーをドコモ用、ホワイトをSoftBank用に使用、EMOBILEはSTREAM X GL07Sを用意した。 これら5台で、5分または2分間隔のスピードテストを含む自動テストを実施している。
テスト用端末の配布が終わるとすぐに、「電波調査ツアー」と団体名に書かれたバスに乗り込み、行き先を告げることなく、ツアーがスタートし、20分ほどで渋谷のマークシティに到着した。
屋上の基地局設備に誘導してくれるのか?と期待したが、予想を外してエクセルシオールカフェが最初の電波測定ポイントだったが、予想が外れて良かった。ここは、次世代無線LAN規格のIEEE802.11acに対応したau Wi-Fi SPOTの1か所で、自身初の11ac対応カフェ体験だ。
そして、ここから参加者とKDDIの技術スタッフを含めたチーム分けが行われ、スピードテスト対決ゲームがスタートした。
貸出端末にインストールされていた、Androidアプリ版のRBB TODAY SPEEDTESTを使用して、各チーム毎の下り最速を競うという単純なものだが、電波マニアな参加者とプロの技術スタッフが1つのチームとなってのイベントは、コミュニケーションも深まり、モバイルネットワークに関するトークや質疑応答などの熱いやり取りでも、盛り上がることとなった。
エクセルシオールカフェでの対決結果は、自身の叩き出した243.96Mbpsが最速となり、初戦を勝利で飾った。いや、それ以上に、自宅での光インターネット(集合住宅用VDSLなので遅い)に繋いだWi-Fiルータよりも10倍近く高速に繋がるカフェに感動した。近隣のカフェが対応してくれたら、入り浸る事になりそうだ。
渋谷での超高速Wi-Fiはあくまでもウォーミングアップということで、自慢の2.1GHz帯(Band1)のLTEで下り最大150Mbpsの千葉県木更津エリアを目指して、バスは再び出発した。
首都高速に入り、東京湾アクアライン(東京湾横断道路)ので9.6kmもの長いトンネル区間に突入したところでゲームが再開。手元のドコモ、SoftBank、EMOBILEは3Gに落ちた、auのみがLTEで繋がり続け、しかも下り30Mbps前後とかなり高速にツナガル。またしても、自身初のアクアラインで驚かされた。
海ほたるパーキングエリアでも、まともにLTEが使えるのはauのみで、SoftBankとEMOBILEは-100dBm以下の電波強度でどこからか分からないLTEを拾うことはあるが、KDDIの一人勝ち状態だった。
ランチの後は、海ほたる内の基地局探しやお土産を購入タイムで、各自が楽しんでいた。
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