スマートフォンでデータが確認できる、家庭用の気象観測装置「Weather Station」(ウェザーステーション)などを開発するフランスのベンチャー企業、Netatmoが6月25日、顔認識技術を搭載したスマートホームカメラ(家庭用ネットワークカメラ)「Welcome」を発表した。希望小売価格は2万9800円(税込)で、6月26日からNetatmoのオンラインショップやAmazon、ヨドバシカメラ、ビックカメラで販売を開始する。
Welcomeは、顔認識機能を搭載したネットワークカメラで、カメラが顔を認識すると、登録済みなら名前を、知らない顔ならその旨を、ユーザーに通知する機能を持つ。カメラは130度のが角を持ち、フルHDの動画撮影が可能。赤外線LEDも備え、暗い場所での撮影にも対応する。
Welcomeを自宅に設置すれば、家族の在宅を確認できるほか、高齢の親の見守りなどにも活用可能だ。プライバシー設定は細かく変更できるので、1人1人に対して通知や録画の有無を指定できる。録画した映像や、顔を認識した情報などはクラウドではなくWelcomeのSDメモリーカードに保存する仕様で、容易には外部に漏れないという。
利用するにはiOS 8以上のiPhoneかAndroid 4.3以上を搭載したAndroidスマートフォンに専用アプリをインストールし、電源につないだWelcomeとペアリングするだけと簡単だ。スマホとカメラの間の通信は暗号化されており、セキュリティを確保している。ネットワークはWi-FiとEthernetをサポートしており、無線でも有線でも利用可能だ。
アプリからライブストリームを確認すれば、リアルタイムで設置場所の映像が確認できる。また、「タイムラインスクリーン」では、過去の出来事やカメラが検知した人の一覧、過去の動画の再生もできる。
ちなみにこのWelcome、2015年1月に米国で開催されたCESでは、「CESイノベーションアワード」の「スマートホーム」「家庭用電化製品」「デジタルイメージ」「より良い世界のためのテクノロジー」の4部門で受賞した実績も持つ。
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