ロック状態であっても、緊急時には通話可能なスマホ。でもおなじみの「110」や「119」くらいしか覚えていない…なんて人も多いのでは? 実はそれら以外にも、様々なシチュエーションでトラブルを解決に導く番号は数多くある。今回は、いざという時に使える電話の番号サービスをご紹介しよう。
夏といえば海。楽しくビーチや岩場で遊んでいる最中、トラブルに遭遇することも十分ありえる。そんな時に覚えておきたいのは、海上保安庁につながる「118」。その性質から「海上119」とも呼ばれるこの番号は、海難事故発生時のほか、海上における不発弾(機雷等)、密航・密輸、不審船情報などを発見した際にも連絡しよう。
「118」は「110」「119」と同様、スマホがロックされた状態でも緊急通報が可能な番号となっている。以下に挙げる番号はロック状態で緊急通報することはできないものの、どれも覚えておいて損のないものばかりだ。
まずは災害用伝言ダイヤルの「171」。2011年の東日本大震災を機に知った人が多いかもしれない。地震などの災害発生時には、たくさんの人が一斉に電話をかけるため、当然つながりにくくなる。そんな時に171にダイヤルし、伝言の録音・再生をしておくと、家族や親しい人の安否確認や集合場所の連絡などに利用できる。
続いて「113」は、固定電話の故障に関する相談を受け付けるダイヤルだ。「発信音が聞こえない」「会話中に雑音が入る」などのトラブルが起きた時に連絡しよう。17時〜翌9時までは録音で相談を受け付けているが、折り返しの連絡が可能な場合は、かけ直してくれる。
急な病気やケガをした時に、救急車を呼ぶべきか自力で病院へ行くべきか、迷うこともあるだろう。そんな時は救急相談センター「#7119」にダイヤルを。症状や状態を説明すると、医師や看護師、救急隊経験者等の職員が24時間年中無休で、症状に基づいてアドバイスをくれたり、適切な医療機関を案内してくれたりする。迷うくらいならすばやく相談しよう。
もうすぐ夏本番。海・プールなどのレジャーに足を運ぶ人が多くなると予想される。クルマでの移動中に、道路上に異状を発見したら、道路緊急ダイヤル「#9910」を思い出してほしい。異状の対象になるのは、道路の穴ぼこ、路肩の崩壊などの道路損傷、落下物や路面の汚れなど。ダイヤルすると直接道路管理者に緊急通報(受け付けは24時間)でき、管理者が迅速に対応を行うことで、道路の安全が確保される。
お出かけ中、バッテリーやオーバーヒート、キー閉じ込みなど、クルマのトラブルが発生することも…。そんな時はJAFロードサービス「#8139」へダイヤルを。会員(入会費2000円、年会費は4000円。詳しくはホームページを参照)になっておくと、ほとんどの場合、無料で対応してもらえる。利用回数に制限はなく、公共駐車場など路上以外の場所へも駆けつけてくれるので、頼もしい味方になってくれるはずだ。
困った時に役立つ「SOS番号」。頭の片隅に置いておくと「助かった〜!」と思える日が来るかも!?
(池田園子)
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