iPhoneを使っている格安SIMユーザーが絶対に気をつけておきたいことに、iOSの最新アップデートの際使用しているMVNO SIMがそのまま使えるのか?というのがあります。今回は、9月17日のiOS 9の配信にあわせ、mineoが公開したリアルタイム動作検証とその結果を追いかけてみました。
iOSのアップデートでMVNO SIMが使えなくなる。そんな予想外の事態が起きたのは去年の9月18日でした。当時au回線のMVNO SIMをコンシューマーに出していたのはmineoのみでしたが、その日リリースされたiOS 8をインストールすると、au版とSIMフリー版のiPhone 5s/ 5cなどでmineoのSIMが動作不可になってしまったのです。
あれから1年。iOS 9のリリースにあわせ、mineoが運営するユーザ交流サイト「マイネ王」でリアルタイムでの動作確認が行われました。検証機種はiPhone 5s、iPhone 5c、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air、iPad Air 2、iPad mini 2、iPad mini 3で、それぞれau版、ドコモ版、SIMフリー版が対象。確認するのはデータ通信、090音声通話、テザリング動作です。
また参考として、au版のiPhone 5(無印)、iPad 4th、iPad mini(初代)も検証されました。
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(※画像は「マイネ王」より)
結果は、ドコモ回線を使ったSIMはドコモ版、SIMフリー版ともにすべて問題なく動作しました。au回線はau版、SIMフリー版ともに、iPhone 5s/ 5cでは音声通話以外は不可、iPhone 6/ iPhone 6 Plusではテザリング以外可。タブレットはテザリングは不可ですが、データ通信は可能でした。
なんの問題もない、とは決して言い切れませんが、iPhone 6/ iPhone 6 Plus ユーザとタブレット端末ユーザは、iOS 9に移行してもよさそう。iPhone 5s/ 5cユーザには、iOS 7以外は音声以外不可の受難はまだしばらく続きそうです。
(文:空色ぐらたん)
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